寒暖計
かんだんけい
名詞
標準
thermometer
文例 · 用例
海抜二千四百五十米、寒暖計六十二度、ここで大宮口の旧道と、一つになるのだと強力はいう。
— 小島烏水 『不尽の高根』 青空文庫
二「十月二十六日夜九時、御殿場富士屋へ着、寒暖計五十六度、曇天、温に過ぐ、明日の天候を気遣うこと甚だし。
— 小島烏水 『雪中富士登山記』 青空文庫
私は山を包む濃雲に絶望しながらも、屋根へ這い上って、虚空を見ていると、眼の前を灰色の霧は、渦巻いて、髯を伝わる呼吸が、雫となってポタポタ落ちる、鉛筆をポッケットから出して、弟が寒暖計を見て報告する温度を、手帖に記していると、傍から鉛筆の墨が滲んで、文字が紙の上で解体するほどの霧だ。
— 小島烏水 『雪中富士登山記』 青空文庫
第一に蚊帳の内と外とで温度がどれだけ違うだろうかと思って夜中に寒暖計を持って出たり入ったりしてみたが残念ながら大した差はなかった。
— 寺田寅彦 『蚊帳の研究』 青空文庫
しかし人体に感ずる暑さは必ずしも寒暖計の示度ばかりでは分らぬ。
— 寺田寅彦 『蚊帳の研究』 青空文庫
ガリレーの空気寒暖計は発明後間もなく棄てられたが、今日の標準はまた昔のガス寒暖計に逆戻りした。
— 寺田寅彦 『科学上の骨董趣味と温故知新』 青空文庫
シーメンスが提出した白金抵抗寒暖計はいったん放棄されて、二十年後にカレンダー、グリフィスの手によって復活した。
— 寺田寅彦 『科学上の骨董趣味と温故知新』 青空文庫
古い昔の天測器械や、ドルイドの石垣などは別として、本当の意味での物質科学の開け始めたのはフロレンスのアカデミーで寒暖計や晴雨計などが作られて以後と云って宜い。
— 寺田寅彦 『言語と道具』 青空文庫
作例 · 標準
部屋の壁に掛けられた寒暖計は、現在の室温を正確に示していた。
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料理には正確な温度管理が必要なので、専用の寒暖計を使っている。
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温室の植物のために、常に寒暖計で温度をチェックしている。
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