黒番
くろばん
名詞
標準
black player
文例 · 用例
さすれば黒番絶対有利だから、黒番ときまった本因坊のいかにも当惑したような顔がフシギであった。
— 坂口安吾 『明日は天気になれ』 青空文庫
黒番だと是が非でも勝たなければならないという気持に追われるのが苦痛で不利だというわけだ。
— 坂口安吾 『明日は天気になれ』 青空文庫
たしかに勝負というものは、そういう気分でかなり支配されるもので、秀策流に黒番絶対というわけにゆかないものであろう。
— 坂口安吾 『明日は天気になれ』 青空文庫
呉清源が宗教に走らざるを得ないのも、勝負というものが黒番絶対というような理づめだけで扱いきれないものがあるからに相違ない。
— 坂口安吾 『明日は天気になれ』 青空文庫
黒番に当ったための気持の上の不利ということも分るけれども、白番に当ったための事実上の不利の方が精神上だけの不利よりも確実な不利であるから、どっちに当ったにしても、これほど深い当惑顔をしなければならない本因坊にバランスを失した弱点があるように感じられて仕方がなかったのである。
— 坂口安吾 『明日は天気になれ』 青空文庫