釈台
しゃくだい
名詞
標準
low table used by speakers, professional storytellers, etc.
文例 · 用例
東京なれば、地内と言つた処、其中ほどに講釈場があつて、夜になると、宵の内からちよん/\ばた/\と、講釈台を叩く音がしてゐたものだ。
— 折口信夫 『寄席の夕立』 青空文庫
大正年代には、盲目で腰が抜け、釈台につかまつて落語を演つた柳家小せんの速記がいい。
— 正岡容 『寄席風流』 青空文庫
馬肉屋の向ふにかかつてゐる浪花節の寄席では未だ浪曲師が椅子にテーブルと云ふ演出でなく、釈台を前にお尻をクルリと捲つて坐り、曲師の姐さんと並んで、※|御入来なる皆さまへ……」しがない哀調を張上げてゐたらう。
— 正岡容 『大正東京錦絵』 青空文庫
E師は私の母校たるK中学の英語教師から講談師に転身したのであるが、私が入学した時分には、もう薄暗い昼席の釈台を叩いて、若い講談ファンをよろこばせておられたから、英語の方の開眼はさせてもらわなかった。
— 正岡容 『艶色落語講談鑑賞』 青空文庫
――小せんは、さびしい面輪をふせて、身を、釈台に凭らせている……。
— 正岡容 『寄席行燈』 青空文庫
ぼくも怪我したあとは釈台を置き、舞台はテーブルを置いて演っているが、テーブルの高さによっては演りにくい咄がある。
— 三代目 三遊亭金馬 『噺家の着物』 青空文庫
この人は釈台を用いず、高座前の客席へテーブルをすえて椅子、一席終るとそのままそこで腰から煙草入れを抜き、一服つけてスパスパ、傍の客など話しかけるのを軽くあしらって、中入が済むとまた煙草入れを腰へ戻し、さて後席に移るという工合、なんとなく親しみがあった。
— 山本笑月 『明治世相百話』 青空文庫
芸よりも鼻息の強かったのは五明楼玉輔、客が皮肉な評言を飛ばすと「なにっ、もう一度いって見ろ、お前にはおれの話は解らねえ」とむきになってタンカ、昼席で寝転ぶ客が多いと釈台をポンポンたたき、「寝ながら講談を聞くとは以ての外、どなたも起きさっせえ」。
— 山本笑月 『明治世相百話』 青空文庫
作例 · 標準
講談師が釈台を叩き、物語の始まりを告げた。
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落語家は釈台に座り、巧みな話術で観客を魅了した。
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釈台の上で語られる昔話に、子供たちは真剣に耳を傾けていた。
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