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木の端

きのはし
名詞
1
標準
fragment of wood
文例 · 用例
自分はあんな木の端のような男のために、そして下らない喧嘩のためこのように気が上釣ってしまうのが腹立たしかった。
断片 小さき良心 青空文庫
ただ立去りぎわに名残惜しくてや、両手もて輪をつくり、抱くように胸のあたりまで火の上にかざしつ、眼しばだたきてありしが、いざとばかり腰うちのばし、二足三足ゆかんとして立ちかえれり、燃えのこりたる木の端々を掻集めて火に加えつ、勢いよく燃え上がるを見て心地よげにうち笑みぬ。
国木田独歩 たき火 青空文庫
しかし御覧の通り、木の端同然のものでありますので、別に名告りますほどの苗字とてもありませぬ。
泉鏡花 日本橋 青空文庫
身体の加減のよいときは、わたくしを木の端か竹の端かのようにあしらいながら、病気が重って来ますとどういうものかまた周章てわたくしを重んじて来まして、「神様からの預りものを、今まで粗末にして勿体ない/\」 と言って、ときには震える手を合せて、わたくしを拝むような真似をすることがあります。
岡本かの子 生々流転 青空文庫
そして親子の座席にしている材木の端に腰をかけた。
森鴎外 山椒大夫 青空文庫
つまり僕は、――盗んだ豚を殺してからではとても一人では持てないから、生かしたままで線路まで連れて来て、さてそこで上手に汽車に轢かせる様にするためには、単に縄を枕木の端の止木の釘と反対側に立っている里程標との間へ渡して、その真ン中へ豚を縛った位では到底三遍も四遍も成功する事は出来まい。
大阪圭吉 とむらい機関車 青空文庫
そこらの農夫が木の端くれで刻んだか、紙きれで折つたかといつたやうな、いはゆる農民芸術の味があるのはこの花です。
薄田泣菫 雨の日に香を燻く 青空文庫
暫らく其材木の端に腰掛けて、昔の事を懷うて見ようかとも思つたが、イヤ待て恁な晝日中に、宛然人生の横町と謂つた樣な此處を彷徨いて何か明處で考へられぬ事を考へて居るのではないかと、通りがかりの巡査に怪まれでもしては、一代の不覺と思ひ返へして止めた。
石川啄木 葬列 青空文庫
作例 · 標準
工作の授業の後、床に散らばった木の端を拾い集めてゴミ箱に捨てた。
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焚き火の火を絶やさないよう、手近にあった木の端を少しずつ投げ入れる。
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大工さんがノミで削り出した木の端からは、清々しい檜の香りが漂ってきた。
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