いつの間にやら
いつのまにやら
副詞
標準
before one knows it
文例 · 用例
「さあ、そうやっていつの間にやら現とも無しに、こう、その不思議な、結構な薫のする暖い花の中へ柔かに包まれて、足、腰、手、肩、頸から次第に天窓まで一面に被ったから吃驚、石に尻餅を搗いて、足を水の中に投げ出したから落ちたと思うとたんに、女の手が背後から肩越しに胸をおさえたのでしっかりつかまった。
— 泉鏡花 『高野聖』 青空文庫
家人の緊張は、その日より今にいたるまで、なかなか解止せず、いつの間にやら衣紋竹を全廃していた。
— ――(生れて、すみません。) 『二十世紀旗手』 青空文庫
何の気なしに抛って置くと、いつの間にやら月は盥の中に丸く映っている」 普通のことのようですが、本当の体験を、月と盥に事よせて語っているので、普通の中に言い知れぬ趣があります。
— 岡本かの子 『仏教人生読本』 青空文庫
でござりまするから、往来ちりぢりの衣類諸道具、いつの間にやら、半時も経ちませぬ内に、綺麗に掃いたように無くなりました。
— 泉鏡花 『わか紫』 青空文庫
こちらもそれに釣られて早く指すならば、いつの間にやら王将をとられている。
— 太宰治 『彼は昔の彼ならず』 青空文庫
いつの間にやら花も散つて、自分の焦る心より先に季節が先走りするのが、ひし/\と桂子に感じられた。
— 岡本かの子 『花は勁し』 青空文庫
省みますと、自分でははっきりと斯々の動機で文学を志したということは、判らないことで、殆ど無意識といってもいい位に、私はいつの間にやら文学の野原を歩いていたような気がするのです。
— 太宰治 『わが半生を語る』 青空文庫
夏羽織が一枚あった筈であるが、いつの間にやら無くなった。
— 太宰治 『善蔵を思う』 青空文庫
作例 · 標準
この言葉の定義は「before one knows it」である。
「before one knows it」という意味で使われることが多い。
before one knows it」という概念は重要だ。
その出来事は「before one knows it」の良い例だ。