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褞袍

どてら異読 ドテラ
名詞
1
標準
padded kimono
文例 · 用例
S=おしまの室 おしま褞袍と着換えてやっと落ち着いた処。
山中貞雄 武蔵旅日記 青空文庫
そして私は褞袍をまとって硝子窓を閉しかかるのであった。
梶井基次郎 冬の蠅 青空文庫
がしかしそれも、脱ぎ棄てた宿屋の褞袍がいつしか自分自身の身体をそのなかに髣髴させて来る作用とわずかもちがったことはないではないか。
梶井基次郎 冬の日 青空文庫
真蔵は銘仙の褞袍の上へ兵古帯を巻きつけたまま日射の可い自分の書斎に寝転んで新聞を読んでいたがお午時前になると退屈になり、書斎を出て縁辺をぶらぶら歩いていると「兄様」と障子越しにお清が声をかけた。
国木田独歩 竹の木戸 青空文庫
撲殺して占め損い、遁げんとして馬丁に見露され、書生のために捕えられて、玄関に引摺込まれし、年老いたる屠犬児は、破褞袍を衣て荒縄の帯を〆め、踵の辺は摺切れたる冷飯草履を片足脱ぎて、花崗石の上に平蜘蛛。
泉鏡花 貧民倶楽部 青空文庫
」 ずぶ濡の破褞袍、蓋し小児の尿汁を洗わずして干したるもの、悪臭鼻を抉って髄に徹る。
泉鏡花 貧民倶楽部 青空文庫
それから褞袍に着かえて、チエ子と並んで夕飯のお膳について、何本もお銚子を傾けた父親は、赤鬼のようになりながら大きな声で、今度初めて行った露西亜の話をした。
夢野久作 人の顔 青空文庫
と艫で爺さまがいわっしゃるとの、馬鹿いわっしゃい、ほんとうに寒気がするだッて、千太は天窓から褞袍被ってころげた達磨よ。
泉鏡花 海異記 青空文庫
作例 · 標準
寒い冬の夜は、ふかふかのどてらを羽織ってこたつに入るのが至福の時だ。
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祖父はいつも、縁側でどてらを着てお茶を飲んでいた。
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昔ながらの温泉旅館では、浴衣の上からどてらを貸してくれる。
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