様同
ようどう
名詞
標準
文例 · 用例
わたしは御承知のような生まれでございますし、これまでもたびたび御心配かけて来ておりますから、人様同様に見ていただこうとはこれっぱかりも思ってはおりません」 といって葉子は指の間になぶっていた楊枝を老女史の前にふいと投げた。
— 有島武郎 『或る女』 青空文庫
それに見える八郎次殿はたしか先々代の筈、当主十郎次は身共同様同じ八万騎のいち人じゃ。
— 日光に現れた退屈男 『旗本退屈男 第八話』 青空文庫
しかも、男雛ばかりか、女雛もそろっているうえに、そのまた男雛が、名人のこわきにしてきた問題のまがい雛と、形も同じ、塗りも同じ、着付けの京|金襴の色までがまったく同様同形同色でしたから、名人のことばがさらにさえました。
— 因縁の女夫雛 『右門捕物帖』 青空文庫
お父様同士の関係で、青木君とは近しかつたんです。
— 菊池寛 『真珠夫人』 青空文庫
お父様同士の関係で、青木君とは近しかったんです。
— 菊池寛 『真珠夫人』 青空文庫
かつその仲間の教育なり年齢なり、また門閥なり、おおよそ一様同等にして抜群の巨魁なきがために、衆力を中心に集めて方向を一にするを得ず。
— 福沢諭吉 『旧藩情』 青空文庫
いや、そればかりか、一度などは若殿様の御文を持って上った私の甥に、あの鴉の左大弁様同様、どうしても御門の扉を御開けにならなかったとかでございました。
— 芥川龍之介 『邪宗門』 青空文庫
数学の公式はとに角として、少なくとも自然科学の公式は、社会科学の夫と同じく歴史的な適用条件を付して組み立てられているから、歴史的な一定条件に従ってしか用いられないことに変りはないが、その条件がもつ歴史的限定自身が、自然科学の公式と社会科学の夫とでは、すぐ様同じに行かない。
— 戸坂潤 『思想としての文学』 青空文庫