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爪繰る

つまぐる
動詞-五段-ラ行動詞-他動詞
1
標準
to finger
文例 · 用例
羽織は薄い小豆色の縮緬に……ちょいと分りかねたが……五ツ紋、小刀持つ手の動くに連れて、指環の玉の、幾つか連ってキラキラ人の眼を射るのは、水晶の珠数を爪繰るに似て、非ず、浮世は今を盛の色。
泉鏡花 婦系図 青空文庫
日曜日日曜日には、ゆかりある阿※兒の名誦みあげて珠數爪繰るを常とする。
上田敏 牧羊神 青空文庫
内には寂然として人なきが如く、只々簾を漏れて心細くも立迷ふ香煙一縷、をりをりかすかに聞ゆる戞々の音は、念珠を爪繰る響にや、主が消息を齎らして、いと奧床し。
高山樗牛 瀧口入道 青空文庫
重景も共に立ち出でて、主や何處と打見やれば、此方の一間に瀧口入道、終夜思ひ煩ひて顏の色|徒ならず、肅然として佛壇に向ひ、眼を閉ぢて祈念の體、心細くも立ち上る一縷の香煙に身を包ませて、爪繰る珠數の音|冴えたり。
高山樗牛 瀧口入道 青空文庫
内には寂然として人なきが如く、只※簾を漏れて心細くも立迷ふ香煙一縷、をりをりかすかに聞ゆる戞々の音は、念珠を爪繰る響にや、主が消息を齎らして、いと奧床し。
高山樗牛 瀧口入道 青空文庫
つまり凍つた此の家に住んでゐるのは彼等だけ……今やこれらの幼い孤児が、嬉しい記憶を彼等の胸に徐々に徐々にと繰り展げます、恰度お祈りする時に、念珠を爪繰るやうにして。
OEVRES D'ARTHUR RIMBAUD ランボオ詩集 青空文庫
地平の果では御空が真ツ赤、地獄の色の真ツ赤です……さても忘れてしまひたいぞえ、これら陰気な威張屋連中、壊れかゝつたごつごつ指にて、血の気も失せたる椎骨の上恋の念珠を爪繰る奴等、陰険な奴等は忘れたいぞえ!
OEVRES D'ARTHUR RIMBAUD ランボオ詩集 青空文庫
Kはどんな所でどんな心持がして、爪繰る手を留めたでしょう。
夏目漱石 こころ 青空文庫
作例 · 標準
彼はポケットの中の小銭を爪繰りながら、考え事をしていた。
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不安な時、彼女はいつもネックレスのチャームを爪繰る癖があった。
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子供は、母親の服の裾を爪繰りながら、じっと話を聞いていた。
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