抽象化
ちゅうしょうか
名詞動詞-サ変動詞-他動詞
標準
abstraction
文例 · 用例
人々の幅広い経験と知識を集め、そこから普遍的な物語の骨格を抽象化する人物は、理論家と呼ばれます。
— 富田倫生 『本の未来』 青空文庫
換言すれば、精神を具体化したものがこれ形式で、形式を抽象化したものがこれ精神である。
— 幸田露伴 『悦楽(現代訳)』 青空文庫
華楊の場合は、師の五雲の芸術上の抽象化を避けて、その五雲の方法を写実的方法といふ限界の中で行つたといふ相違があるのである。
— 美術論・画論 『小熊秀雄全集−19−』 青空文庫
フェルナンデスのヒューマニズムも、知識人とその知性というものを社会生活の現実階級との関係において見ず、抽象化している点でN・R・Fの最も望ましからぬ精神傾向の伝統的な嫡子の一人なのである。
— 宮本百合子 『今日の文学の展望』 青空文庫
更に注目をひかれることは、この文学の大衆化動議においてそれ等の論者は民衆を抽象化しつつ、而も一方では現在の文化低度に固着せしめた条件で民衆を明白に、文化上の被与者として扱っている事実である。
— 宮本百合子 『今日の文学の展望』 青空文庫
この時代の作者の主観は、少くとも或る人間的なものの歴史的主張の欲望に立って、その欲望の正当性の抽象化した過大評価から作品のリアリティーを損ったのであった。
— 宮本百合子 『今日の文学の展望』 青空文庫
しかしながら、現実社会の複雑な事情を反映し、整理し、その間から文化的な発展性を引き出して行くためには、この抽象化された能動性、自由主義的立場というものは、結局為すところの少いものであった。
— 宮本百合子 『ヒューマニズムの諸相』 青空文庫
けれども、第一これらの人々が社会と文学とに階級を認めざるを得ない今日の現実に反して、能動精神というものを抽象化してこれも漠然たる一般社会性の上に強調したことは、折角若き時代のモラルを創らんとしつつ、パン種の入っていないパンをふくらがそうと焦慮するに等しい本来的な無理があった。
— 宮本百合子 『今日の文学の鳥瞰図』 青空文庫
作例 · 標準
プログラミングでは、コードの共通部分を関数化することで抽象化を図る。
幻辭AI · gemini-2.5-flash-lite
このデザインは、現実の車を模倣するのではなく、自動車という概念の抽象化だ。
幻辭AI · gemini-2.5-flash-lite
「複雑な情報を、より理解しやすい形に抽象化することが重要だ」
幻辭AI · gemini-2.5-flash-lite
ウィキペディア
抽象化 は、具体的な例・シニフィアン・第一原理などから規則や概念を一般化する営み。抽象化によって得られる抽象的な規則や概念は、それが示す存在すべてに通用する普通名詞のように働き、関連する概念をグループ・領域・カテゴリーとして結びつける。
出典: 抽象化 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0