船梁
ふなばり
名詞
標準
文例 · 用例
そのグロリア・スコット号と云うのは、支那茶の取引きに使われていた船だったのだけれど、古い型で船足がのろくて、広い船梁を使用した船だったので、新しい速い船が、彼女をその仕事から追い出してしまったものであった。
— コナンドイル 『グロリア・スコット号』 青空文庫
そのグローリア・スコット号は、かつて中国茶の取引に使われていたが、旧式で船首が重く、船梁の広い船で、新型の快速船に取って代わられていた代物だ。
— THE "GLORIA SCOTT" 『グローリア・スコット号』 青空文庫
手鍵を持つて舳の船梁に腰掛けて居た平七は、「そんなに力入れんでもいゝよ、豆が出来るぞ。
— 加能作次郎 『厄年』 青空文庫
」「船の眼目、すなわち船梁」「もうよろしい」といったかと思うと、武士は図面を巻き納めた。
— 国枝史郎 『名人地獄』 青空文庫
潮は急速に外海の方へ流れて行っていて、スクーナー船はますます傾いて船梁が垂直になるほどになった。
— 宝島 『宝島』 青空文庫
そこで、駒井は和吉の先導で、船の船梁を見て廻る。
— 流転の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
造船台の形、マギリワラの据付け、首材の後材の建て方、肋材を植えて、今や船梁の取付けにかかっているところ。
— 流転の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
甲板の下は横墨と船梁で区切って、舳から順々に、表ノ間、胴ノ間、ノ間は炊事場、楫場の下の艫ノ間は二間に仕切られて楫取と水夫の寝框がある。
— 久生十蘭 『重吉漂流紀聞』 青空文庫