尖鋭化
せんえいか
名詞
標準
文例 · 用例
どんな勝負事も背後に生|活問題が裏附けるとなれば一そう尖鋭化してくる事は明かだが、それにしても將棋がああまでも戰はなければならぬものになつて來た事は正しく時代の推移の然らしむる所であらう。
— ―將棋いろいろ― 『下手の横好き』 青空文庫
事実的には、表現法に努力することによって、逆に、そのもととなるべき感覚の尖鋭化への修練が積まれて行ったようである。
— 中島敦 『鏡花氏の文章』 青空文庫
その中からモウ一つ更に、極度の惨烈さにまで尖鋭化され、変態化され、猟奇化されて来た或るものが、トテモ抵抗出来そうにない、最後的の威力をもってモリモリと爆発しかけて来たのであった。
— 夢野久作 『白菊』 青空文庫
思想の危機の出現するのは、社会における階級の間の対立、そして矛盾が尖鋭化し、もはや蔽うべからざるものとなったときである。
— 三木清 『危機における理論的意識』 青空文庫
かくて、階級闘争は必然に尖鋭化した。
— ――ソヴェト同盟の国家体制と日本の国家体制―― 『労働者農民の国家とブルジョア地主の国家』 青空文庫
家の中へ聞えるじゃないか」 上と下との掛け合いが、だんだん尖鋭化して来た折しも、思いがけないことが、室内に於て起った。
— 海野十三 『鞄らしくない鞄』 青空文庫
しかも国際関係はいよいよ尖鋭化し、その国の科学発達の程度如何によってその国の安全如何が直接|露骨に判断されるという驚くべくまた恐るべき科学力時代を迎えるに至った。
— 海野十三 『『地球盗難』の作者の言葉』 青空文庫
ブルジョア産業合理化によって尖鋭化される万国プロレタリアートの階級的自覚は押えきれない。
— 宮本百合子 『ソヴェト文壇の現状』 青空文庫