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旌旗

せいき
名詞
1
標準
文例 · 用例
長唄 元寇長唄 元寇第一段天に連る玄界の際涯はいづく壱岐対馬、夕浪千鳥群れかへる蜑の小舟のそれならで、山かと高き兵船の満々と張る真帆の数、櫓に撓むる石火矢に軍皷の調旌旗とどよもし、舳艫相|接ぐ九百余艘、入日に染まる船脚やとどろと洗ふ潮の手を、しや、ひた押しの陣がまへ松浦さしてぞ押し寄せたる。
北原白秋 新頌 青空文庫
さて、一方、ことごとく漢陣の旌旗を倒しこれを斬って地中に埋めたのち、武器兵車等の敵に利用されうる惧れのあるものも皆|打毀した。
中島敦 李陵 青空文庫
いずれも手に旌旗の旆棒を握っていて、尖頭から垂れている二様の綴織が、画面の上方で密着していた。
小栗虫太郎 黒死館殺人事件 青空文庫
だいたい支倉君、二つの甲冑武者が、右のは右手に、左のは左手に旌旗の柄を握っているだろう。
小栗虫太郎 黒死館殺人事件 青空文庫
生憎とその一時間が、私どもの食事に当っておりますので」 それから法水は、甲冑武者を一基一基解体して、その周囲は、画図と画図との間にある龕形の壁灯から、旌旗の蔭になっている、「腑分図」の上方までも調べたけれど、いっこうに得るところはなかった。
小栗虫太郎 黒死館殺人事件 青空文庫
それに、双方とも長い旌旗を持っているのですが、僕は最初、それを旌旗の入れ違いから推断して、犯人の殺人宣言と解釈したのです。
小栗虫太郎 黒死館殺人事件 青空文庫
しかし、ちょっと神経に触れたものがあったので、ひとまず二旒の旌旗と、その後方にあるガブリエル・マックスの『腑分図』とを見比べて見ました。
小栗虫太郎 黒死館殺人事件 青空文庫
勿論画中の二人の人物には、津多子夫人の在所を指摘するものはなかったのですが、その時ふと、二旒の旌旗が画面のはるか上方を覆うているのに気がついたのです。
小栗虫太郎 黒死館殺人事件 青空文庫