蜜柑色
みかんいろ
名詞
標準
文例 · 用例
空には半月が蜜柑色の光を帯びて来る。
— 北原白秋 『蜜柑山散策』 青空文庫
夕もやの中をお蜜柑色の電灯がぼつぼつ町を縫ひ出す気配がいたします。
— 一名――煙草蒐集家の奇禍 『火の点いた煙草』 青空文庫
」 ミツシヱルは、スパニシオルの人形のやうに、頭に黒いレースをかけて、蜜柑色のやうなパンタロンをはいてゐた。
— 林芙美子 『瑪瑙盤』 青空文庫
さっきそれが実を付けているのをみつけたので、そこへいって数えてみると、蜜柑色をした実が二十八個もなっていた。
— 山本周五郎 『改訂御定法』 青空文庫
今夜の月」 彼女の目が語るとおり、東の空に蜜柑色の巨大な月が顔を出して、それがいま、ちょうど影絵になったビルの頂上をはなれようとしていた。
— 山川方夫 『メリイ・クリスマス』 青空文庫
行燈は紙を四方に張りめぐらした中に、油のはいった皿があって、その皿のふちにのぞいている燈心に、桜の莟ぐらいの小さいほのおがともると、まわりの紙にみかん色のあたたかな光がさし、附近は少し明かるくなったのである。
— 新美南吉 『おじいさんのランプ』 青空文庫