逆剥ぎ
さかはぎ
名詞
標準
文例 · 用例
「その服屋の頂をうがちて、天の斑馬を逆剥ぎに剥ぎて堕し入るる時にうんぬん」というのでも、火口から噴出された石塊が屋をうがって人を殺したということを暗示する。
— 寺田寅彦 『神話と地球物理学』 青空文庫
天照らす大御神の忌服屋四にましまして神御衣織らしめたまふ時に、その服屋の頂を穿ちて、天の斑馬を逆剥ぎに剥ぎて墮し入るる五時に、天の衣織女見驚きて梭六に陰上を衝きて死にき。
— 校註 古事記 『古事記』 青空文庫
正史上の説明は、之を上古史の研究者に譲り、純然たる神話的伝承に従って、之を述べんに、素盞嗚尊の暴行は、日本古史神話中の大事件にして、その罪過は所謂八個の「天つ罪」、即ち畔放、溝埋、樋放、頻蒔、串刺、生剥、逆剥、屎戸の八個にして、大祓の祝詞に特筆する所なり。
— 高木敏雄 『比較神話学』 青空文庫
さらに想像すれば、出雲系の神と云われる須佐之男命が、韓国の牛頭山に降臨したという伝説も、同|命が大倭の地に棲んだと察すべき斑馬を逆剥にしたという神話も、何となくこの想像を有力ならしむるもののように解せられる。
— 中山太郎 『穀神としての牛に関する民俗』 青空文庫
ここに驚き懼みて、殯の宮四にませまつりて、更に國の大幣を取りて五、生剥、逆剥、阿離、溝埋、屎戸、上通下通婚、馬婚、牛婚、鷄婚、犬婚の罪の類を種種求六ぎて、國の大|祓七して、また建内の宿禰|沙庭に居て、神の命を請ひまつりき。
— 校註 古事記 『古事記』 青空文庫
生剥逆剥は、馬の皮をむく罪。
— 校註 古事記 『古事記』 青空文庫
そこで驚き恐懼して御大葬の宮殿にお遷し申し上げて、更にその國内から幣帛を取つて、生剥・逆剥・畦離ち・溝埋め・屎戸・不倫の結婚の罪の類を求めて大祓してこれを清め、またタケシウチの宿禰が祭の庭にいて神の仰せを願いました。
— 現代語譯 古事記 『古事記』 青空文庫