発止
はっし
副詞-と
標準
with a loud clack
文例 · 用例
遂に一本の尖剣が発止と頸骨の髄を貫いて、牛は地響をたてて倒れました。
— 吉行エイスケ 『バルザックの寝巻姿』 青空文庫
たまたまその子口あきて、 楊の梢に見とるれば、元信斎は歯軋りて、 石を発止と投げつくる。
— 宮沢賢治 『文語詩稿 一百篇』 青空文庫
だんまりで演れば丁々発止の龍闘虎争の息使いも渋い写実で凄かったろうに、下手に鳴り物沢山入れて、野暮な駄洒落の啖呵に風流を気取ったばかしに、龍頭蛇尾に終ってしまったとは、いかにもオッチョコチョイめいて、思えばはしたない。
— 織田作之助 『猿飛佐助』 青空文庫
目前の障碍――知らず紅毛か、水夫か、女か、他人なり――死ねやとばかり、発止、余は短銃高く一発す、続いて二発、三発す。
— 北原白秋 『第二邪宗門』 青空文庫
手にもった軍配|団扇で発止と受けとめたが、つづく二の太刀は信玄の腕を傷け、石火の如き三の太刀はその肩を傷けた。
— 菊池寛 『川中島合戦』 青空文庫
大分に注がれた酒が、一塊の氷のやうに固まつたかと思ふと、たちまち、また箭と化して、脳天から爪先を目がけて発止と駈け抜け、矢継ばやに颯々と射貫れて、何だか自分の体が、底のない一個の硝子の円筒のやうなものに変つてしまつたやうに思はれた。
— 牧野信一 『心象風景』 青空文庫
と気づいたので、発止と元気を取り直すや、「大丈夫だよ。
— 牧野信一 『小川の流れ』 青空文庫
と青くなつて叫ぶや、矢庭に庭石を目がけて発止と徳利を投げつけたことがある。
— 牧野信一 『円卓子での話』 青空文庫
作例 · 標準
突然、古い柱が軋み、バキッと発止と音を立てて倒れた。
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彼は驚きのあまり、手に持っていたコップを発止と床に落とした。
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彼の言葉は、まるで氷山が割れるような発止とした響きで、一同を凍りつかせた。
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