民族化
みんぞくか
名詞
標準
文例 · 用例
なぜなら鳥や虫の生活の方が、人間よりも不幸であるとは思えないから』と、あるエッセイの中で書いてるヘルンは、日本人の民族化した仏教情操であるところの、あの『物のあわれ』の抒情的ペーソスを知ってたのである。
— 室生犀星と佐藤春夫の二詩友を偲びつつ 『小泉八雲の家庭生活』 青空文庫
このことは、もう一つの見かたでいえば、民族化するということのほかに、実は音楽をことごとくの民衆がみずからのものにする運動の一つであるともいえるのである。
— 中井正一 『美学入門』 青空文庫
7 機械時代にのぞんで主観の崩壊 一五〇〇年―一九〇〇年の時代とは、欧州の各国民がローマ法王の権力からのがれて、それぞれの民族がそれぞれの特有の生きかたで民族化していき、商業が封建的な習慣をゆり動かし、さらに金融的な体制をととのえていった時代である。
— 中井正一 『美学入門』 青空文庫
そしてそのヒダ人も、いつしか日本民族化して日本風の竪穴に住み、日本風の墳墓を作る様になって後までも、中には祖先の内反刀を摸し、祖先の愛玩した玉を伝えたものがいたのであろう。
— 喜田貞吉 『「ケット」と「マット」』 青空文庫