縄墨
じょうぼく
名詞
標準
standard
文例 · 用例
そうかと思うと※従を屏け、単騎独行山谷を跋渉し、魑魅魍魎を平らげたというから、その行動は縄墨をもっては、断じて計ることが出来なかったらしい。
— 国枝史郎 『神州纐纈城』 青空文庫
すなはち従ひ来れる馬士を養ひて家人となし、田野を求めて家屋|倉廩を建て、故郷|京師に音信を開きて万代の謀をなす傍、一地を相して雷山背振の巨木を集め、自ら縄墨を司つて一宇の大|伽藍を建立し、負ひ来りたる弥勒菩薩の座像を本尊として、末代迄の菩提寺、永世の祈願所たらしめむと欲す。
— 夢野久作 『ドグラ・マグラ』 青空文庫
「処士の身分で華美な振舞、世の縄墨を乱す者とあって、軽く追放重くて流罪、遁れ了すことはよもなるまい」 それで私は心|竊かに覚悟を定めたのでございます。
— 国枝史郎 『正雪の遺書』 青空文庫
実際、女権論者の運動は多くの旧き縄墨を破壊した。
— エンマ・ゴルドマン 『婦人解放の悲劇』 青空文庫
また縄は縄墨とも連ね書いてあって、心の曲らぬ意味をも現したものとも解することが出来るのである。
— 牧野富太郎 『植物記』 青空文庫
人を窒息させようとする」「おれにははっきり解らないが」「世の縄墨に背いたが最後、それ異端者だ、切支丹だ、やれ謀反人だと大騒ぎをする」「うん、こいつはもっともだ」「今の浮世の有様は、太平無事でおめでたい」「結構ではないか。
— 国枝史郎 『名人地獄』 青空文庫
……で私は思いますので、高いりっぱな身分のお方が、市井の貧しい娘などと、恋仲となって夫婦になって、町住居などをなさろうというのはやはり浮世の縄墨にはずれた、異を樹てることなのでございますとな。
— 国枝史郎 『娘煙術師』 青空文庫
社会の縄墨を逸した飄骨と精悍なだけに、よくそれを導けば、天下の良民とはいかなくても、乱に用いて乱を治めるには足る者どもでございます」「ふう……ム」「それらの野武士は、御領下だけでも、三、四千人はおりましょう。
— 第三分冊 『新書太閤記』 青空文庫
作例 · 標準
彼は自分の信念を縄墨として、いかなる困難にも屈せず立ち向かった。
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規律こそが組織の縄墨であり、それを乱す行為は許されない。
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縄墨を失った社会は混乱し、人々は道徳的な拠り所を求めた。
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