誰にともなく
だれにともなく
表現
標準
to no one in particular
文例 · 用例
おぬいは一度のばしたその襷を、ぐちゃぐちゃに丸めて、それを柱にあてがって顔を伏せると、誰のためにとも、誰にともなく祈りたい気持でいっぱいになった。
— 有島武郎 『星座』 青空文庫
何事にも几帳面で、怒らない時には柔順な敏夫は、私の父の塑像の前に行つて、「おぢいちやま御機嫌よう、おばあちやま御機嫌よう、ママ御機嫌よう」 一々頭を下げて誰にともなく云つてから、私の所に來て、「パパ御機嫌よう」と挨拶した。
— 有島武郎 『小さき影』 青空文庫
彼は誰にともなく呟いた。
— 岡本かの子 『老主の一時期』 青空文庫
と誰にともなくひとりごとをおつしやつて居られた事もございました。
— 太宰治 『右大臣実朝』 青空文庫
とお酒のお席で誰にともなくおつしやつて、おひとりで大笑ひなさつて居られた事もございました。
— 太宰治 『右大臣実朝』 青空文庫
」と誰にともなく言って、また食事をつづけた。
— 太宰治 『花火』 青空文庫
私は醜いから、いままでこんなにつつましく、日蔭を選んで、忍んで忍んで生きて来たのに、どうして私をいじめるのです、と誰にともなく焼き焦げるほどの大きい怒りが、むらむら湧いて、そのとき、うしろで、「やあ、こんなところにいたのか。
— 太宰治 『皮膚と心』 青空文庫
」と、誰にともなく言った。
— 織田作之助 『青春の逆説』 青空文庫
作例 · 標準
彼は誰にともなく、今日の出来事を話し始めた。
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雨の中、誰にともなく彼は歌い出した。
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誰にともなく、感謝の気持ちを込めてお辞儀をした。
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