落魄の身
らくはくのみ
表現名詞
標準
(being in) reduced circumstances
文例 · 用例
馴れぬ風土の寒風はひとしおさすらいの身に沁み渡り、うたた脾肉の歎に耐えないのであったが、これも身から出た錆と思えば、落魄の身の誰を怨まん者もなく、南京虫と虱に悩まされ、濁酒と唐辛子を舐めずりながら、温突から温突へと放浪した。
— 織田作之助 『勧善懲悪』 青空文庫
落魄の身を故郷に曝すことが堪へなかつたのと、一つは私を見ることの機會があるといふ心の慰藉があつたからであります。
— 長塚節 『教師』 青空文庫
八歳の時に足利を出て、通りの郵便局の前の小路の奥に一家はその落魄の身を落ちつけた。
— 田山花袋 『田舎教師』 青空文庫
異郷の果てに落魄の身の二人である。
— ――放浪の末、段ボールを思いつく 『私の履歴書』 青空文庫
それに、何といっても、孔子は今は落魄の身である。
— 下村湖人 『論語物語』 青空文庫
ところが、明治七年に小野組が瓦解して、市兵衛は落魄の身となった。
— 大鹿卓 『渡良瀬川』 青空文庫
池田家の譜代として、歴乎とした家禄のついていた家がらをつぶし、姫路の藩地からこのように流浪三界の落魄の身となり終ったのも、元はといえば、女のためではないか。
— 火の巻 『宮本武蔵』 青空文庫
作例 · 標準
身寄りもなく、すっかり落魄の身となった老人が、冬の公園で一人佇んでいる。
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かつての恩人が落魄の身にあると聞き、私は力になりたい一心ですぐに駆けつけた。
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