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便々

べんべん
形容詞-たる副詞-と
1
標準
protuberant
文例 · 用例
縁側に居た白痴は誰も取合ぬ徒然に堪えられなくなったものか、ぐたぐたと膝行出して、婦人の傍へその便々たる腹を持って来たが、崩れたように胡坐して、しきりにこう我が膳を視めて、指をした。
泉鏡花 高野聖 青空文庫
椽側に居た白痴は誰も取合はぬ徒然に堪へられなくなつたものか、ぐた/\と膝行出して、婦人の傍へ其の便々たる腹を持つて来たが、崩れたやうに胡座して、頻に恁う我が膳を視めて、指をした。
泉鏡太郎 高野聖 青空文庫
狭心症にかかっているせいか、一寸した好奇心でも胸がドキドキして来そうなので、便々たる夏|肥りの腹を撫でまわして押鎮めた。
夢野久作 白くれない 青空文庫
二人がこうして揃った上は便々と三月十五日を待つ迄もない……というので、二人は顔を揃えて島原の松本楼に押し上り、芸妓末社を総上げにして威勢を張り、サテ満月を出せと註文をすると、慌てて茶代の礼を云いに来た亭主が、妙な顔をして二人を別の離座敷に案内した。
夢野久作 名娼満月 青空文庫
「鈴木忠三郎は、兄を迎えるために、便々と日を過したというが、幸太郎殿の分別とは雲泥の違いじゃ。
菊池寛 仇討三態 青空文庫
人に之ほどの苦労を掛けて、扨は余の便を待たずに怪美人へは充分に詫びをして其の心を解く事が出来たと見える、爾すれば最う倫敦へ帰る筈だのに近日帰るとは是も何事ぞ、扨は、扨は、怪美人松谷秀子と分るるに忍びずして便々と日を送る気か。
黒岩涙香 幽霊塔 青空文庫
実に可哀相な事をした、と云って此のまま居れば遠からず人違いと云う事が分り、彼の医学士が驚いて何の様な事をするかも知れぬ、成るにもせよ成らぬにもせよ、何とか此の室を出る工風をせねば成らぬ、彼が充分に用意して、余を殺し直しに来るのを便々と待って居て耐る者かと、余は全く死物狂いになった。
黒岩涙香 幽霊塔 青空文庫
それは八瀬小原の狂歌がわたくしに斎は一箇の胖大漢で便々たる腹を有してゐたらしい。
森鴎外 伊沢蘭軒 青空文庫
作例 · 標準
美食を繰り返した結果、彼の腹は便々として、以前の服が入らなくなった。
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便々とした腹をさすりながら、彼は満足そうに食後の昼寝を始めた。
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不摂生がたたって、かつてのアスリートの面影もない便々たる体つきになった。
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2
標準
idly
作例 · 標準
若者が国のために汗を流しているというのに、老人は便々と余生を過ごしている。
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解決すべき課題が山積しているにもかかわらず、政府は便々と時を費やした。
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何もせず便々と毎日を送る自分に、ふと焦りを感じることがある。
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