かぶり付き
かぶりつき
名詞
標準
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文例 · 用例
「何をツ、野郎ツ」 金次はその胸倉にかぶり付きました。
— 女護の島異變 『錢形平次捕物控』 青空文庫
窓向うの壁がかぶりつきたいほどうまそうな狐色に見えた。
— 岡本かの子 『売春婦リゼット』 青空文庫
」 愚痴のあわれや、繰返して、杖に縋った手を置替え、「煎じて飲むはまだるこいで、早や、根からかぶりつきたいように思うがい。
— 泉鏡花 『婦系図』 青空文庫
買ったばかりのソーセージに、おじさんはさっそくかぶりつきました。
— 富田倫生 『本の未来』 青空文庫
しかも、背中を突ッついても石っころのように堅くねむってでもいたようなのが、餌を見ると猛然と首を伸してかぶりつき、掌を拡げておさえる。
— 長谷川時雨 『流れた唾き』 青空文庫
キャベツを見るとフクフクと湯気の立つ豚カツでもかぶりつきたいと思う。
— 林芙美子 『新版 放浪記』 青空文庫
キャベツを見ると、フクフクと湯気の立つ豚カツでもかぶりつきたいな。
— 林芙美子 『放浪記(初出)』 青空文庫
悪童信長は街を歩きながら、栗をくい、餅をほおばり、瓜にかぶりつき、人の肩によりかゝったり、つるさがったりしなければ歩かなかった。
— 坂口安吾 『織田信長』 青空文庫
作例 · 標準
「伝統ある歌舞伎の舞台を、役者の息遣いや細かな表情まで克明に読み取れる『かぶり付き』で鑑賞するのは、芝居好きにとって至高の贅沢だ。」
小田急ロマンスカーの展望席の中でも、運転席が階上にあるタイプは線路が目前に広がる「かぶり付き」の眺望が楽しめ、鉄道ファンに絶大な人気を誇る。
両国国技館のかぶり付き、いわゆる『砂被り』で観戦していると、土俵から力士が転がり落ちてくるほどの激しい攻防を間近で体感できる。
寿司の名店でカウンターのかぶり付きに座れば、職人がリズミカルに握る鮮やかな手捌きを眺めながら、旬の魚についての蘊蓄を聞くことができる。