んがため
んがため
表現
標準
in order to
文例 · 用例
信義に乏しい世間の前に、個人の信義は如何にも無力なものだし、もはや信義に篤からんがためには、人は自室に引籠るよりほかはないといふも過言ではない程だ。
— 中原中也 『詩と現代』 青空文庫
しかし自分がここまで述べて来た事は正にこの点について疑いを解かんがためである。
— 寺田寅彦 『方則について』 青空文庫
併し再度出京の目的は自己の私心を満足させんとの希望ではない、衣食を求むるため生活の道を得んがため、老親の短き生先を自分の手にて奉養せんとの希望のためであった。
— 伊藤左千夫 『家庭小言』 青空文庫
三 帝国主義××は、何等進歩的意義を持っているものではなく、却って、世界の多数の民族を抑圧すると共に、その自国内に於けるプロレタリアをも抑圧して、賃銀労働の制度を確保し拡大せんがために行われるものである。
— 黒島伝治 『反戦文学論』 青空文庫
あわれ八田は警官として、社会より荷える負債を消却せんがため、あくまでその死せんことを、むしろ殺さんことを欲しつつありし悪魔を救わんとして、氷点の冷、水凍る夜半に泳ぎを知らざる身の、生命とともに愛を棄てぬ。
— 泉鏡花 『夜行巡査』 青空文庫
また岡倉氏が「茶の本」の中に「茶道は美を見いださんがために美を隠す術であり、現わす事をはばかるようなものをほのめかす術である」と言っているのも同じことで、畢竟は前記の風雅の道に立った暗示芸術の一つの相である。
— 寺田寅彦 『俳諧の本質的概論』 青空文庫
男は真先に世間外に、はた世間のあるのを知って、空想をして実現せしめんがために、身を以って直ちに幽冥に趣いたもののようであるが、婦人はまだ半信半疑でいるのは、それとなく胸中の鬱悶を漏らした、未来があるものと定り、霊魂の行末が極ったら、直ぐにあとを追おうと言った、言の端にも顕れていた。
— 泉鏡花 『春昼後刻』 青空文庫
ただ篠山博士の在処を捜らんがためだ。
— 押川春浪 『月世界競争探検』 青空文庫
作例 · 標準
彼は自身の夢を叶えんがため、寝る間も惜しんで研究に没頭した。
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弱者を救わんがため、その若き弁護士は巨大な権力に立ち向かった。
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試験に合格せんがため、彼はあらゆる誘惑を断ち切って勉強に励んだ。
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