蝎座
蝎座
名詞
標準
文例 · 用例
蝎座は西へ沈むとこでしたし、天の川もすっかり斜めになりました。
— 宮沢賢治 『二十六夜』 青空文庫
そしてたつたいま夢であるいた天の川もやつぱりさつきの通りに白くぼんやりかかり、まつ黒な南の地平線の上では殊にけむつたやうになつて、その右には蝎座の赤い星がうつくしくきらめき、そこらぜんたいの位置はそんなに變つてもゐないやうでした。
— 宮沢賢治 『銀河鐵道の夜』 青空文庫
蝎座の星のお告げだ。
— 牧野信一 『天狗洞食客記』 青空文庫
殻の蜂の巣にも退屈して、窓掛の間から空を仰ぐと、蝎座の一端から仄かに流れ出てゐる銀河が北方の空高く竜巻山の上に翼を拡げる白鳥座を貫いて、夜更けのアンドロメダを呼んでゐた。
— 「吾が昆虫採集記」の一節 『夜見の巻』 青空文庫
その時、ふと私が明け放した座敷から、おもてを見ますと、蝎座の星が常よりも鋭く輝いて、はや、西南の空の地平線に近いところへ移って居ました。
— 小酒井不木 『手術』 青空文庫