釆
釆
名詞
標準
文例 · 用例
」「十六」「名前は」「釆女子」 問答は必要なことを応答するやうな緊密さで拍子よく運んだ。
— 岡本かの子 『小町の芍薬』 青空文庫
途中、武村兵曹は大得意で、ヤンヤ/\の喝釆の眞中に立つて、手を振り口沫を飛して、今回の冐險譚をはじめた。
— 押川春浪 『海島冐檢奇譚 海底軍艦』 青空文庫
特に櫻木海軍大佐の朗々たる詩吟につれて、何時覺えたか、日出雄少年の勇ましき劍舞は當夜の華で、私が無藝のために、只更頭を掻いたのと共に、大拍手大喝釆であつた。
— 押川春浪 『海島冐檢奇譚 海底軍艦』 青空文庫
明石町の南○明石橋下の一流は、築地一丁目二丁目三丁目を廻りて流るゝ釆女橋万年橋祝橋亀井橋合引橋築地橋軽子橋備前橋小田原橋三の橋等の下の一水に通ずる流れにして、栄橋新栄橋の下を過ぎてこゝに落つるなり。
— 幸田露伴 『水の東京』 青空文庫
其中で最も際立つて見えるのは、伊東釆女が事と、伊達安芸が事とである。
— 森鴎外 『椙原品』 青空文庫
大君、我が大君、現つ神、神ゆゑに、雲の上の照る日の光 釆りてますかも。
— 北原白秋 『白南風』 青空文庫
その三人の姿の上へ、そして四郎五郎左衛門のむくろの上へ、そしてお感慨深げに、黙念と馬上から見守っていられる宰相伊豆守のおしのび姿の上へ、馬首を並べてご警固申し上げている美小姓釆女の前髪姿の上へ、深夜の雪がおやみなく、しんしんと降りそそぎました。
— 千柿の鍔 『右門捕物帖』 青空文庫
」 穴からくぐり出た釆女は、そこらの落葉を踏みしだいて、水を汲む器らしいものを探しあるくと、そこには乾いた栗の毬が幾つもころげていた。
— 岡本綺堂 『小坂部姫』 青空文庫