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無手勝流

むてかつりゅう
名詞
1
標準
winning without fighting
文例 · 用例
敵を即座の楯とする、早乙女主水之介、無手勝流の奥義。
千代田城へ乗り込んだ退屈男 旗本退屈男 第十一話 青空文庫
七世はそれらの無手勝流から幾多の極意を発見して自家の流儀に加へることに成功した。
牧野信一 天狗洞食客記 青空文庫
去年あたりから、書道の他流試合を横溝君とやることになり、何度も書を送るのですが、無手勝流といふわけか、一度も横溝君の方から送つて來ないのには困つたものですよ。
探偵作家お道樂帳・その五 海野十三氏の辯 青空文庫
無手勝流 夜中にふと目をさまし、有金を出せと言つて秋水をつきつけられた場合。
坂口安吾 剣術の極意を語る 青空文庫
日本の兵法がどんなにバカげたものかと云へば、甲州流だの楠流だの、みんな無手勝流、つまり実力なくして、戦はず勝つ、あるひはゴマカシて勝つ戦法。
坂口安吾 散る日本 青空文庫
与えられた現実はその瞬間々々事実そういう状態におかれているから、この現実の矛盾を実地に解決しようとしない人にとっては、こういう無手勝流の論理も論理の名に値いしよう。
戸坂潤 現代唯物論講話 青空文庫
勿論全くの無手勝流ではこまるが、例えば日本全國、又は世界全體の圖書の題目とその所在が即時にわかるような、カードばかりの圖書館は考えられぬだろうか。
金森徳次郎 素人圖書館人の手記 青空文庫
作例 · 標準
「戦わずして勝つのが私の流儀。つまり無手勝流ですよ」と彼は笑った。
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敵の懐に入り込み、巧みな話術で戦意を喪失させる。これぞ無手勝流の極意だ。
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事前の準備もせずに出向いた交渉の場で、無手勝流で契約を勝ち取ってきた。
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2
標準
one's own way of doing things (i.e. as different from that of one's instructor)
作例 · 標準
師匠の教えを無視して無手勝流に道具を扱うのは、上達の妨げになる。
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彼は基礎を学ばず無手勝流でピアノを弾いているが、その音色には独特の魅力がある。
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「教科書通りじゃつまらない。僕は無手勝流でやってみるよ」と彼は言った。
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3
標準
Shinto-ryu (school of kenjutsu)
作例 · 標準
無手勝流の始祖である塚原卜伝は、生涯一度も不覚を取らなかったという。
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鹿島新当流の流れを汲む無手勝流の技法を、現代に伝える保存会がある。
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古流剣術の中でも、無手勝流は精神的な悟りを重視する一派として知られる。
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