しゃくり上げる
しゃくりあげる
動詞-一段動詞-自動詞
標準
to sob convulsively
文例 · 用例
細君の方は子供の帽子を気にして直しているが、子供はまたすぐに阿弥陀にしゃくり上げる。
— 寺田寅彦 『障子の落書』 青空文庫
男の生徒たちはおおっぴらに女の方を見やる機会を得て、等しく物好きらしい眼を、渡井のしゃくり上げる肩のところから、手拭の下に真赤にしている横顔へと向けた。
— 有島武郎 『星座』 青空文庫
――しばらく彼は小首をかしげながら、しゃくり上げるお杉の泣き声を聞いていたが、「さて、俺の帽子はどこいった?
— 横光利一 『上海』 青空文庫
」と、顎をしゃくり上げる。
— 金史良 『親方コブセ』 青空文庫
「こんな家みられて……」 ひどく、しゃくり上げる声がして、もっと何か云いながら裏口から我武者羅に駈け出す物音である。
— 宮本百合子 『道づれ』 青空文庫
少しヒステリイ気味のある母は、テエプを握り、しゃくり上げるように泣いていました。
— 田中英光 『オリンポスの果実』 青空文庫
「幸福な家庭……」彼は子供のしゃくり上げる声を聞きつけた。
— 魯迅 『幸福な家庭』 青空文庫
声を殺してしゃくり上げるたびごとに、咽喉の骨が皮膚の下から傷々しく現れて、息が詰まりはしないかと思われる程切なげにびくびくと凹んでいる。
— 谷崎潤一郎 『母を恋うる記』 青空文庫
作例 · 標準
母親の死を知らされた少年は、言葉もなくしゃくり上げて泣き出した。
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