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苟合

こうごう
名詞
1
標準
文例 · 用例
数年経って「外来語所感」を発表したこのごろは、外囲の事情が全く反対になってしまって、ある読者には私が現時流行の日本主義に阿諛苟合するかのような感を与えたかも知れない。
九鬼周造 伝統と進取 青空文庫
母の虐げ、五十川女史の術数、近親の圧迫、社会の環視、女に対する男の覬覦、女の苟合などという葉子の敵を木村の一身におっかぶせて、それに女の心が企み出す残虐な仕打ちのあらん限りをそそぎかけようとするのであった。
有島武郎 或る女 青空文庫
名誉や金銭に縛られて心にもない妥協をしたり苟合したり、腐敗したり、堕落したりして、純真な恋を踏み蹂ったり、引歪めたり、売物買物にしたりする紳士淑女たちの所謂、社交道徳なんていうものとは根柢が違うんだ。
夢野久作 超人鬚野博士 青空文庫
またある人はその易きを求めて、つとめて世間に苟合してゐるやうなものもあります。
田山録弥 新しい生 青空文庫
戰爭を職業とするものと、一部しか見ない事務屋、しかも支配意識の旺盛な連中が、妥協苟合した結果、この事態をしでかしたのである。
清澤洌 暗黒日記 青空文庫
之には種々内面の理由もあるが、支那人は一身の利害の爲には、苟合妥協を濫用して恥づる所を知らぬことも、確にその一大原因と認めねばならぬ。
桑原隲蔵 支那人の妥協性と猜疑心 青空文庫
支那人の如く主義や節操を放擲した妥協は苟合である。
桑原隲蔵 支那人の妥協性と猜疑心 青空文庫
一時の苟合は却つて百年不安の種を播く。
桑原隲蔵 支那人の妥協性と猜疑心 青空文庫