小笹
こざさ
名詞
標準
文例 · 用例
が、番人が現場へやって来る頃には、僕等はちゃんと、五六本の松茸を手籠にむしり取って、小笹が生いしげった、暗い繁みや、太い黒松のかげに、息をひそめてかくれていた。
— 黒島傳治 『浮動する地価』 青空文庫
世間は案外敏感で、小笹屋の暖簾も、と噂する陰口は河岸ばかりでなく、遊びつけの日本橋、柳橋あたりの遊里にまで響き、うっかりしたお雛妓の言葉使いにも隠されぬ冷淡さがあった。
— 岡本かの子 『とと屋禅譚』 青空文庫
ここにも小笹屋の若旦那の大ふうが付き纏うのか。
— 岡本かの子 『とと屋禅譚』 青空文庫
村の者が野菜洗うためにとてこの流れの幅をことさらに広く掘り、小さき入り江をなせる、いつもかれが好みて訪い来るところにいで落ち葉を敷きつ、茅、野ばら、小笹の類入り乱れし藪叢を背にしてうずくまり、前には流れの音もなく走るをながめたり。
— 国木田独歩 『わかれ』 青空文庫
杉の大木の下に床几を積み上げたるに落葉やゝ積りて鳥の糞の白き下には小笹生い茂りて土すべりがちなるなど雑鬧の中に幽趣なるはこの公園の特徴なるべし。
— 寺田寅彦 『半日ある記』 青空文庫
其の光が目へ射すので笠を取つて引被つて、足を踏伸ばして、眠りかけるとニヤゴー、直きそれが耳許で、小笹の根で鳴くのが聞えた。
— 泉鏡太郎 『二た面』 青空文庫
芝茸、松茸、しめじ、松露など、小笹の蔭、芝の中、雑木の奥、谷間に、いと多き山なれど、狩る人の数もまた多し。
— 泉鏡花 『清心庵』 青空文庫
小笹ざわざわと音したれば、ふと頭を擡げて見ぬ。
— 泉鏡花 『清心庵』 青空文庫
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小笹 は、福岡県福岡市中央区にある地名。現行の行政地名は小笹一丁目から五丁目まで(住居表示実施済)。面積は110.94ヘクタール。2023年4月末現在の人口は12,364人。郵便番号は810-0033。
出典: 小笹 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0