苅株
苅株
名詞
標準
文例 · 用例
動もすれば苅株の間の湿つた泥に足を蹈み込む。
— 森鴎外 『大塩平八郎』 青空文庫
鳴くべき時に鳴く爲にのみ生れて來た蛙は苅株を引つ返し/\働いて居る人々の周圍から足下から逼つて敏捷に其の手を動かせ/\と促して止まぬ。
— 長塚節 『土』 青空文庫
二毛作といって田にも麦を作るようになると、稲の苅り跡は冬にはいるまえに、馬などを使ってさっさと起こしてしまうが、以前は春になりやっと田の氷がとけるのを待って、若い男が総出で一つ一つ去年の苅株を堀りかえして行く。
— 柳田国男 『母の手毬歌』 青空文庫
しかるに其處から大きな白鳥になつて天に飛んで、濱に向いて飛んでおいでになりましたから、そのお妃たちや御子たちは、其處の篠竹の苅株に御足が切り破れるけれども、痛いのも忘れて泣く泣く追つておいでになりました。
— 現代語譯 古事記 『古事記』 青空文庫