鰌屋
鰌屋
名詞
標準
文例 · 用例
両国でも本家の四ツ目屋のあった加賀屋横町や虎横町――薬種屋の虎屋の横町の俗称――今の有名な泥鰌屋の横町辺が中心です。
— 淡島寒月 『江戸か東京か』 青空文庫
その手前の横丁の角が鰌屋(これは今もある)。
— 名高かった店などの印象 『幕末維新懐古談』 青空文庫
鰌屋横丁を真直に行けば森下へ出る。
— 名高かった店などの印象 『幕末維新懐古談』 青空文庫
その頃、師匠の家は駒形(今の鰌屋の真向う)にあって表通り、裏は駒形河岸、河岸の家の尻と表通りの家の尻とが相接していて其所に長屋の総井戸が、ちょうど師匠の家の台所口にある。
— 遊芸には縁のなかったはなし 『幕末維新懐古談』 青空文庫
仲橋広小路の市は、ちょうど鰌屋の近辺が一番賑やかであった(江戸の名物鰌屋は浅草の駒形、京橋で仲橋、下谷で埋堀、両国で薬研堀この四軒でいずれも鰌専門で汁と丸煮だけである)。
— 歳の市のことなど 『幕末維新懐古談』 青空文庫
後はわしが引きうけたから、我善坊の泥鰌屋へ行こう」「でも、あのへんは伊勢|駕の繩張だから、下手なことをすると、ぶったたかれますぜ」「なあに、かまわん、かまわん。
— 初春狸合戦 『顎十郎捕物帳』 青空文庫
心配せんとついて来まっせ」 空駕籠をかついで仲町から飯倉片町のほうへやって来ると、おかめ団子のすじかいに、紺暖簾に『どぜう汁』と白抜にした、名代の泥鰌屋。
— 初春狸合戦 『顎十郎捕物帳』 青空文庫