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ふてぶてしい

ふてぶてしい
形容詞
1
標準
文例 · 用例
食後の倦怠は、人を、「どうとも勝手に」という、ふてぶてしい思いに落ちこませるものである。
太宰治 女の決闘 青空文庫
次郎兵衛の酒はいよいよ量がふえて、眼はだんだんと死魚の眼のように冷くかすみ、額には三本の油ぎった横皺が生じ、どうやらふてぶてしい面貌になってしまった。
太宰治 ロマネスク 青空文庫
三の烏 あい、と吐す、魔ものめが、ふてぶてしい
泉鏡花 紅玉 青空文庫
小田島とランデヴウを約束しようとして他人と一緒の時には、いつも彼女はこの可愛らしいふてぶてしい仕草で合図をする。
岡本かの子 ドーヴィル物語 青空文庫
小田島は聞いて居るうちにそれはイベットのあのあでやかな美貌と時には職業上の政略として用いる例の彼女の可愛いいふてぶてしい技巧で贏ち得た男達であろうと思っては見たが、今の彼にとって余り宜い気持ちは仕無かった。
岡本かの子 ドーヴィル物語 青空文庫
彼女はふてぶてしい心になつて、老木の下を離れて親様の方へと足を進めた。
平出修 夜烏 青空文庫
靜かではあるが、どこか人もなげにふるまつてゐるやうな落着き拂つたその男の態度に、彼らは何かしらふてぶてしいものを感じ、つひには、へん、高くとまつてゐやがる、といつた輕い反感をさへ抱くやうになり、白い眼を光らしてしれり/\と男の横顏をうかゞつて見るのであつた。
島木健作 青空文庫
事實長年のゆたかな生活經驗に裏づけられた彼の確信がふてぶてしいほどの逞しさをもつてのしかゝつて來、ぐつと踏みこたへはしたものゝたゝかひのはげしさを感じて太田は興奮した。
島木健作 黎明 青空文庫