冬枯れ
ふゆがれ
名詞動詞-サ変動詞-自動詞
標準
withering of vegetation in winter
文例 · 用例
この村の人は猿なり冬木立 田も畠も凍りついた冬枯れの貧しい寒村。
— 萩原朔太郎 『郷愁の詩人 与謝蕪村』 青空文庫
我れ少年の日は、常に麥笛を鳴らして此所を過ぎ、長き煉瓦の塀を※りて、果なき憂愁にさびしみしが、崖を下りて河原に立てば、冬枯れの木立の中に、悲しき懲役の人人、看守に引かれて石を運び、利根川の淺き川瀬を速くせり。
— 萩原朔太郎 『氷島』 青空文庫
旧解剖学教室、生理学教室の廃墟には冬枯れの雑草ががらがらに干からびて哀れである。
— 寺田寅彦 『病院風景』 青空文庫
広々した畑地に霜解けを踏んで、冬枯れの木立の上に高い蒼空を流れる雲でも見ながら、当もなく歩いていたいと思う。
— 寺田寅彦 『枯菊の影』 青空文庫
日本画部から受けた灰色の合成的印象をもって洋画部へはいって行くと、冬枯れの野から温室の熱帯樹林へはいって行くような気持がするのは私ばかりではあるまい。
— 寺田寅彦 『帝展を見ざるの記』 青空文庫
よにもさびしい私の人格が、おほきな声で見知らぬ友をよんで居る、わたしの卑屈な不思議な人格が、鴉のやうなみすぼらしい様子をして、人気のない冬枯れの椅子の片隅にふるえて居る。
— 萩原朔太郎 『月に吠える』 青空文庫
田舎のあぜみちに坐つてゐると、おほなみのやうな土壌の重みが、わたしの心をくらくする、土壌のくさつたにほひが私の皮膚をくろずませる、冬枯れのさびしい自然が私の生活をくるしくする。
— 萩原朔太郎 『月に吠える』 青空文庫
よにもさびしい私の人格がおほきな聲で見知らぬ友を呼んでゐるわたしの卑屈で不思議な人格が鴉のやうなみすぼらしい樣子をして人氣のない冬枯れの椅子の片隅にふるへて居る。
— 萩原朔太郎 『蝶を夢む』 青空文庫
作例 · 標準
散歩道の木々もすっかり冬枯れて、寂しい風景が広がっている。
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色とりどりだった庭が、今は冬枯れの茶色一色だ。
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冬枯れの枝に積もった雪が、まるで白い花のように見えた。
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標準
winter-blight
作例 · 標準
厳しい寒波のせいで、庭の草木がすっかり冬枯れしてしまった。
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適切な対策をしないと、盆栽が冬枯れを起こしてしまうことがある。
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あの農園は去年の冬、ひどい冬枯れで大きな被害を受けたらしい。
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標準
business slump in winter (esp. in February)
作例 · 標準
観光地は冬枯れの時期に入り、客足がめっきり減ってしまった。
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「二八月(にっぱち)」と言われるように、2月は商売が冬枯れになりがちだ。
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新商品を投入して、なんとかこの冬枯れの状況を打開したい。
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