突き傷
つききず
名詞
標準
stab wound
文例 · 用例
わきざしでなし、短刀でなし、まさしく小柄で突いた突き傷だな」 ずばりとホシをさしておくと、気味のわるい町方役人が来たものじゃな、というように、じろじろとうさんくさげに見ながめているあるじのほうへ、いんぎんに一礼していいました。
— 袈裟切り太夫 『右門捕物帖』 青空文庫
やはり、いかほど調べてみても突き傷ではない。
— のろいのわら人形 『右門捕物帖』 青空文庫
――烱々とまなこを光らして、腰から胸へ、胸から首筋へ、そのどろの足跡と、あの疑問の槍傷でもない、突き傷でもない、刀傷でもない不思議なえぐり傷とを、見比べ見ながめ、じっと考えていたが、まことにこの慧眼、この断定こそは、われらが捕物名人むっつり右門にのみ許されるすばらしい眼のさえでした。
— のろいのわら人形 『右門捕物帖』 青空文庫
しかるにだ、まだ一つおれでなくっちゃ見破ることのできねえネタがあるんだが、さっき秀の浦の傷口を調べてみたら、あれあおまえ、だんびらやわきざしの切り傷じゃなくて、たしかに懐剣の突き傷だったぜ」「そうですか、わかりやした、わかりやした。
— 毒色のくちびる 『右門捕物帖』 青空文庫
ぐさりと胸もとをえぐっている三少年の三つの傷は、たしかに出刃包丁の突き傷に相違ないが、いま一カ所子どもたちの首筋に、そろいもそろって何か細ひものようなものででも強く絞めつけたらしい、赤く血のしんだみみず色の斑痕があるのです。
— 妻恋坂の怪 『右門捕物帖』 青空文庫
傷は、背中をぐさりとやられた突き傷が一カ所、凶器は匕首、手慣れの三味にひと語りかたっているところをでも不意にうしろから襲われたらしく、二三春は撥もろともに太棹をしっかりとかかえたまま、前のめりにのめっているのでした。
— 幽霊水 『右門捕物帖』 青空文庫
何しろ一刀とは申すものの、胸もとの突き傷でございますから、死骸のまはりの竹の落葉は、蘇芳に滲みたやうでございます。
— 芥川龍之介 『藪の中』 青空文庫
何しろ一刀とは申すものの、胸もとの突き傷でございますから、死骸のまわりの竹の落葉は、蘇芳に滲みたようでございます。
— 芥川龍之介 『藪の中』 青空文庫
作例 · 標準
彼は不審者に襲われ、腹部に深い突き傷を負った。
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医者は患者の突き傷を注意深く手当した。
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犯罪現場には、鋭利な刃物による突き傷が残されていた。
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