洋銀
ようぎん
名詞
標準
German silver
文例 · 用例
大島のかさねを黒いコートでつつんで、リスの毛皮を左乳に垂らした、頬紅をささない蒼白な厚化粧の女が、いつも一点をみつめ前後の気配を感ずる都会の女の乗った車が、中央九番街のクロス・ワード模様の東洋銀行のまえで停止すると、彼女のフェルトの草履が石畳を踏んで衣服の黒い裾裏が地上を流れる風にはねかえった。
— 吉行エイスケ 『女百貨店』 青空文庫
東洋銀行の小切手金一千円也を封入致しておきます。
— 夢野久作 『あやかしの鼓』 青空文庫
▲未亡人は二、三日前東洋銀行から預金全部を引き出したばかりでなく、家や地面も数日前から金に換えていたがその金は焼失していないらしい。
— 夢野久作 『あやかしの鼓』 青空文庫
洋銀の皿しげる草むらをたづねつつなにをほしさに呼ばへるわれぞゆくゆく葉うらにささくれて指も眞紅にぬれぬれぬ。
— 萩原朔太郎 『純情小曲集』 青空文庫
なほもひねもすはしりゆく草むらふかく忘れつる洋銀の皿をたづね行く。
— 萩原朔太郎 『純情小曲集』 青空文庫
わが哀しみにくるめけるももいろうすき日のしたに白く光りて涙ぐむ洋銀の皿をたづねゆく草むら深く忘れつる洋銀の皿はいづこにありや。
— 萩原朔太郎 『純情小曲集』 青空文庫
見よ、兄の手は何故にかくもかくも清らに傷ましげに光つて居るのか、この手は菊を摘むの手だ、この手は怖るべき感電性疾患の手だ、また涼しくも洋銀の柄にはしり、銀の FORK をしてしなやかに皿の魚を舞はしむる風月賀宴の手だ。
— 萩原朔太郎 『散文詩・詩的散文』 青空文庫
側は西洋銀らしく大したものではなかったが、文字盤が青色で白字を浮かしてあり、鹿鳴館時代をふと思わせるような古風な面白さがあった。
— 織田作之助 『四月馬鹿』 青空文庫
作例 · 標準
洋銀製のカトラリーは、銀に似た美しい輝きを放つ。
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アンティークショップで、精巧な装飾が施された洋銀のトレイを見つけた。
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洋銀は加工しやすいため、様々な工芸品に使われている。
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標準
silver coinage imported to Japan during the late Edo and early Meiji periods
作例 · 標準
幕末、日本には多くの洋銀が流入し、経済に大きな影響を与えた。
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歴史資料によると、当時の商人は洋銀の取引で巨額の富を得たらしい。
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この博物館には、江戸時代末期に輸入された洋銀貨が展示されている。
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