香色
こういろ
名詞
標準
darkened beige
文例 · 用例
以上の四卷は、その製作順によらず、各册各自の風懷と香色とを個々に收攬しようとするものである。
— 北原白秋 『白南風』 青空文庫
以上の四巻は、その製作順によらず、各冊各自の風懐と香色とを個々に収攬しようとするものである。
— 北原白秋 『白南風』 青空文庫
が空はやがて柔かな紫丁香色になる。
— 原民喜 『冬日記』 青空文庫
筐には薄い香色の水が、たつぷり半分程はひつた中に、これは濃い香色の物が、二つ三つ底へ沈んでゐる。
— 芥川龍之介 『好色』 青空文庫
又國造本紀ニ「久努(遠江國山名郡久努郷)國造、筑紫香椎朝代、以物部連祖伊香色男命孫、印播足尼定賜國造」トアルニ由リテ、「河野は初め久努に作る。
— 白鳥庫吉 『倭女王卑彌呼考』 青空文庫
越智の祖伊香色男は、蓋孝元帝の時の人なり。
— 白鳥庫吉 『倭女王卑彌呼考』 青空文庫
石榴石から花が咲いて、その花の芯は茴香色で、そうして花弁は瑪瑙色で、でもその茎は蛋白石の、寂しい色をして居ります。
— 国枝史郎 『前記天満焼』 青空文庫
故に人の干渉を恃み人の束縛を受るの人民は、なほ窖養の花、盆栽の樹のその天性の香色を放ち、その天稟十分の枝葉を繁茂|暢達せしむること能はずして、遽かにこれを見れば美なるが如きも、迫りてこれを※るときは生気索然として、かつて観るべき者あることなきが如し。
— 中江兆民 『『東洋自由新聞』第一号社説』 青空文庫
作例 · 標準
彼女が茶会に着てきた着物は、落ち着いた香色の地色に控えめな刺繍が施されており、非常に洗練された印象を与えた。
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書斎の壁紙を、目に優しい穏やかな香色に張り替えたら、以前よりも読書に集中できる落ち着いた空間になった。
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秋の日の午後、夕日に照らされた古い街並みが、郷愁を誘う優しい香色に染まっていくのを静かに眺めていた。
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