瞻仰
せんぎょう
名詞
標準
文例 · 用例
その街の近郊|外目の山あひに恰も小さな城のやうに何時も夕日の反照をうけて、たまたま舊道をゆく人の瞻仰の的となつた天守造りの眞白な三層樓があつた。
— 北原白秋 『思ひ出 抒情小曲集』 青空文庫
知識を教へてくれるならば、己はお前に万民の瞻仰する名誉を与へてやる。
— BALTHASAR 『バルタザアル』 青空文庫
是れと同時に、彼は自ら進むで活溌なる社會的運動に關係し、或は好むで公私の會合に出席し、或は屡々大なる園遊會を開き、以て自己と公衆との連絡を謀るが故に、彼は既に政黨總理を辭して直接に政治界と交渉せざるも、其の存在は依然として公衆瞻仰の標目たり。
— 鳥谷部春汀 『明治人物月旦(抄)』 青空文庫
近衞公は貴族の儀表にして、其高風固より國民の瞻仰する所今や一般政治社會の腐敗は心あるものをして皆竊かに國家の前途を憂へしめぬ※是れ公が當に新運動を開始して光華ある歴史の第一章を作る可き時に非ずや。
— 鳥谷部春汀 『明治人物月旦(抄)』 青空文庫
是れと同時に、彼は自ら進むで活溌なる社会的運動に関係し、或は好むで公私の会合に出席し、或は屡々大なる園遊会を開き、以て自己と公衆との連絡を謀るが故に、彼は既に政党総理を辞して直接に政治界と交渉せざるも、其の存在は依然として公衆瞻仰の標目たり。
— 鳥谷部春汀 『明治人物月旦(抄)』 青空文庫
近衛公は貴族の儀表にして、其高風固より国民の瞻仰する所今や一般政治社会の腐敗は心あるものをして皆窃かに国家の前途を憂へしめぬ※是れ公が当に新運動を開始して光華ある歴史の第一章を作る可き時に非ずや。
— 鳥谷部春汀 『明治人物月旦(抄)』 青空文庫
彼は實に瞻仰するに堪へたる俊爽の態度を以つて、痛快に、切れ味よく、彼の前途を待受けてゐた幾關門を踏破した。
— 阿部次郎 『三太郎の日記 第二』 青空文庫
此の如く要求と本質との極端なる矛盾を、むしろ要求に應ずるの力なき薄弱なる本質を、包んでゐる凡人の立脚地から、フランシスのやうな天才の――フランシスのやうな人こそ根本的の意味に於いて「天才」である――天馬空を行くやうな生涯を瞻仰すれば、實に羨しいと云ふより外の言葉もない事を感ずる。
— 阿部次郎 『三太郎の日記 第二』 青空文庫