若鳥
わかどり
名詞
標準
文例 · 用例
(五月十日)飛行機 東京の音楽学校を卒業した音楽家で併せて近年欧洲の飛行機界に名を知られた飛行機家である「男爵シゲノ」が、其創意に成つた滋野式飛行機|若鳥号を携へ遠からず巴里を立つて日本へ帰る筈だ。
— 與謝野寛、與謝野晶子 『巴里より』 青空文庫
飛行場は陸軍省に属して居ても、官営|万能ガツシヨン・アリエンヌに属する格納庫に両三日前|発動機の装置の改善を終つた滋野君の若鳥号が納められて居る。
— 與謝野寛、與謝野晶子 『巴里より』 青空文庫
ナ※ガツシヨン・アリエンヌの飛行家長ルシヤン・ドユマアゼル君が僕等より先に来て、風さへ凪いだならば今日此若鳥の修繕後第一回の飛行を試みやうとして居た。
— 與謝野寛、與謝野晶子 『巴里より』 青空文庫
其処へ飛行機を専門に写す写真師が自転車で遣つて来たのを呼止めて、記念の為に若鳥号を引出させて其前で三人が撮影した。
— 與謝野寛、與謝野晶子 『巴里より』 青空文庫
滋野の話に由ると、修繕前の若鳥号に屡乗つて飛行を試験して居た飛行家にナルヂニイと云ふ伊太利人が居た。
— 與謝野寛、與謝野晶子 『巴里より』 青空文庫
そのおだやかな良心というか、これから飛ぶ稽古をしようとしている若鳥に、或確信を与えることは先に生活をはじめた者の責任であろう。
— 一九三八年(昭和十三年) 『獄中への手紙』 青空文庫
翼の強い若鳥が、木の實をついばんで來てくれるのを、好い氣になつて孝養をうけてゐるやうな有難いものだつた。
— 長谷川時雨 『四人の兵隊』 青空文庫
胸の肉が膨らんでいて下の方へ手を当ててみると肋骨の中央の一番|終いが突出て尖って、それで柔いのは若鳥の証拠です。
— 秋の巻 『食道楽』 青空文庫