勤惰
きんだ
名詞
標準
diligence and indolence
文例 · 用例
反織の方は織賃銀何円に付いて何反織ると云う約定で、凡て其の織る人の熟不熟、又|勤惰によって定め置くものでござります。
— 三遊亭圓朝 『霧陰伊香保湯煙』 青空文庫
こういう働きぶりは、二宮尊徳に見られると非常に賞美される働きぶりなのですが、米友は、賞美されんがためにこうして働いているわけでもなく、お銀様もまた、使用人の勤惰を見るつもりでここへ来たのではありませんでした。
— 胆吹の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
かくのごとく動物の私有財産なるものは、各自生来の体質の優劣によっても、また各自日々の勤惰によっても、また偶然の運不運によっても、不平等ならざるべからざる理由は明白である。
— 丘浅次郎 『動物の私有財産』 青空文庫
しかして世話人は、住職の勤惰を直接に教正に報道するの権あり。
— 井上円了 『欧米各国 政教日記』 青空文庫
この三点は、教正の方にてその従来経歴ある学校の卒業証、勤惰表、履歴書、その他臨時の試験等によりて審定して、その可なるものはまず試補に命じ、つぎに訓導に命ずるなり。
— 井上円了 『欧米各国 政教日記』 青空文庫
麓の里のやや黒み行く夕暮に、安房なる鋸山の峻しきあたり、「きんだい」といへるが咲きて立ちたる、またなく気高し。
— 幸田露伴 『花のいろ/\』 青空文庫
二時間のち、同じところで二十枚のばいきんだらけのくしゃくしゃ汚き紙片、できるだけむぞうさに手交して、宅のサラリイ前借りしたのよ、と小さく笑った萱野さんの、にっくき嘘、そんな端々にまで、私の燃ゆる瞳の火を消そうと警戒の伏線、私はそれを悲しく思った。
— ――(生れて、すみません。) 『二十世紀旗手』 青空文庫
海に潜める大軍器※と言ふ樣な文句で、隨分奇妙な、恐らくは新派先生一派から税金を徴收に來さうな詩ではあつたが、月明に、風清きんだよ。
— 押川春浪 『海島冐檢奇譚 海底軍艦』 青空文庫