脇連れ
わきづれ
名詞
標準
文例 · 用例
その出演者は、主演者一人(シテ)、主演者補助一人又は数人(シテツレ)、子役一人もしくは数名(コガタ)、助演者一人(ワキ)、助演者補助一人又は数名(ワキツレ)の五種類で、大別すると主演者の一団(シテ方)と助演者の一団(ワキ方)となる。
— 夢野久作 『能とは何か』 青空文庫
もっとも大抵|禿げていますで、諸国一見の僧になりゃ、ワキヅレぐらいは勤まろうが、実は私、狂言方だ。
— 泉鏡花 『式部小路』 青空文庫
初めにワキ・ワキヅレが次第の囃子で登場して一定の場所に着座するまでは序の部分であるから、これは粘らずにサラリと運ばねばならぬ。
— 野上豊一郎 『演出』 青空文庫
次に一声の囃子でシテ・シテヅレが登場して一定の場所に達する所はすでに破の部分に入つたのである(破の第一段)から、ワキ・ワキヅレの登場よりもずつと位を持つて、表現も細やかになり、それだけテンポも緩くなつてよい。
— 野上豊一郎 『演出』 青空文庫
)併し、その次の中入後のワキ・ワキヅレの待謡から、後ジテの出端の登場・神舞・切のロンギまでは、全曲の急の部分であるから、これはテンポを早めて颯爽たる所を見せねばならぬ。
— 野上豊一郎 『演出』 青空文庫
例へば「高砂」の急の部分、即ち中入後の部分だけについて見ても、初めのワキ・ワキヅレの待謡は序の部分、次の後ジテの出端の登場から神舞までは破の部分、最後の切は急の部分である。
— 野上豊一郎 『演出』 青空文庫