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紅薔薇

べにばら
名詞
1
標準
文例 · 用例
紅薔薇色の壁寄椅子、四面の壁鏡、螺旋形の梯子段――もし蝸牛に踊子があってその派手で古びた殻をマントのように脱ぎ捨てたとしたらそれはこの小店だ。
岡本かの子 食魔に贈る 青空文庫
さればその日光は積水の底より入りて、洞窟の内を照し、窟内の萬象は皆一種の碧色を帶び、艪の水を打ちて飛沫を見るごとに、紅薔薇の花瓣を散らす如くなるなれ。
IMPROVISATOREN 即興詩人 青空文庫
金緑に紅薔薇を覆輪にしたりけむ Monet の波の面も青みゆき、青みゆき、ほのかになつかしくはた悲しき Cafin の夕は来る。
北原白秋 邪宗門 青空文庫
例へば、坊間行はれてゐるロジアアの赤箱などは、さしづめ、散りかかつた紅薔薇のやうな甘い媚の表情を持つてゐる。
――漫談的無駄話―― 「香水の表情」に就いて 青空文庫
賦       ジァン・モレアス色に賞でにし紅薔薇、日にけに花は散りはてゝ、唐棣花色よき若立も、季ことごとくしめあへず、そよそよ風の手枕に、はや日数経しけふの日や、つれなき北の木枯に、河氷るべきながめかな。
上田敏 海潮音 青空文庫
ジァン・モレアス賦色に賞でにし紅薔薇、日にけに花は散りはてゝ、唐棣花色よき若立も、季ことごとくしめあへず、そよそよ風の手枕に、はや日數經しけふの日や、つれなき北の木枯に、河氷るべきながめかな。
上田敏 海潮音 青空文庫
(と自分の胸より紅薔薇を抜き取り観客に見せ)このような罪の贈物を愛します。
国枝史郎 レモンの花の咲く丘へ 青空文庫
おお紅薔薇の君よ、谷間の白百合よ、私の女神よ救って下さいと嘆願したりしている。
小出楢重 めでたき風景 青空文庫