糞土
ふんど
名詞
標準
soil with manure
文例 · 用例
正に毒草を変じて薬となし、糞土を烹て醍醐をなす底の怪手腕と称すべしで、謡曲の教外別伝の極地、声色の境界を超越した、玄中の玄曲を識得した英霊漢というべしである。
— 夢野久作 『謡曲黒白談』 青空文庫
そしてすべてを失いてもこれを糞土の如く思い得るに至るのである。
— 内村鑑三 『ヨブ記講演』 青空文庫
然ルヲ擧國一致此ノ天籠ヲ逆用シテ却テ兩立スベカラザル敵國ノ犬馬ニ就キ、救國ノ恩主倒マニ其ノ脚下ニ俯伏シテ糞土ニ値セザル小群島ト一青島トヲ哀訴ス。
— 北一輝 『日本改造法案大綱』 青空文庫
さしも仙薬や宝玉同然に尊ばれた物も一朝時世の変で糞土よりも値が下がる事、かくのごときものあった。
— 馬に関する民俗と伝説 『十二支考』 青空文庫
しおれた花が無情にも糞土の上に捨てられているのを見るほど、世にも哀れなものはない。
— 茶の本 『茶の本』 青空文庫
彼は彼の生涯を献げて、天の上、地の下、火の中、水の中、糞土の中まで潜っても探し出ださねばならぬ。
— 徳冨健次郎 『みみずのたはこと』 青空文庫
ふん、しょせんは糞土の牆だろう。
— 三好十郎 『斬られの仙太』 青空文庫
「最後に、教訓めかして甚だ失礼ですが、他人の犠牲によって遂げたものは、それは富でも名でも芸術でも、糞土の如きものだと私は信じていることを申し上げ度いと思います。
— 左京の恋 『奇談クラブ〔戦後版〕』 青空文庫
作例 · 標準
農家のおじいちゃんは、野菜が立派に育つようにと、牛糞を混ぜて発酵させた糞土を畑にすき込んでいた。
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裏庭の家庭菜園を作るため、腐葉土や糞土を丁寧に混ぜ合わせて栄養たっぷりの土台を準備した。
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どんなに金銀財宝を集めようとも、死んでしまえばそんなものは糞土も同然だと彼は悟ったように言った。
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