柿畑
かきばたけ
名詞
標準
文例 · 用例
洗い場の池をまわって、柿畑の脇から、いまは使っていない厩のうしろへ出、一段ほど高い台地を登って、かこい小屋の戸口へ近よった。
— 山本周五郎 『失蝶記』 青空文庫
松屋敷には広い庭があって、神戸の森と地続きのところが柿畑になっていた。
— 山本周五郎 『麦藁帽子』 青空文庫
吾八が二十になった年の秋のことである、ある朝柿畑に猿の群がやって来たので、逐いはらうために吾八は鉄砲を持ってとび出して行った。
— 山本周五郎 『麦藁帽子』 青空文庫
その中には母屋だの隠居所だの、廏だの下男たちの小屋だのが建っていたし、広い柿畑さえ取入れてあって、その柿畑のうしろはそのまま段登りに、深い松林で山へと続いていた。
— 山本周五郎 『春いくたび』 青空文庫
香苗は、嬉々として柿畑の柿を荒している野猿の群を、幾朝も、幾朝も、ふところ手をしながら眤と微笑みの眼でみていた。
— 山本周五郎 『春いくたび』 青空文庫