雷風
らいふう
名詞
標準
文例 · 用例
春枝夫人の嬋娟たる姿は喩へば電雷風雨の空に櫻花一瓣のひら/\と舞ふが如く、一兵時に傷き倒れたるを介抱せんとて、優しく抱き上げたる彼女の雪の腕には、帝國軍人の鮮血の滾々と迸りかゝるのも見えた。
— 押川春浪 『海島冐檢奇譚 海底軍艦』 青空文庫
その迅雷風烈を放ち出す手は、また一隻の雀をだに故なくして地に墮すことなきなり。
— IMPROVISATOREN 『即興詩人』 青空文庫
此の筮竹はめどぎといって、一根から数十茎を叢がらせる高さ四五尺の草でやったのが初まりで、六千年前に伏羲という支那の大人物が天地万物を天沢火雷風水山地の八原子の集合とみたて、いかなる事物の変化作用もこの八原子の組み合せ以外には起らないと洞察した。
— 横光利一 『馬車』 青空文庫
白蛾の言に、「天地の間はみな怪なり、昼の明、夜の闇、冬の寒、夏の暑、雪と降り、雨と化し、雷風のさわがしく、潮の満干、常に目なれ聞きなれたれば、怪しとも思わず、まれにあることはみな、人これを怪しむ」といいてある。
— 井上円了 『迷信解』 青空文庫
○ 最後の一句「迅雷風烈必変」(原文)は、名高い言葉で、古来の為政家で、この言葉によつて自己を戒慎したものが非常に多い。
— 下村湖人 『現代訳論語』 青空文庫
余も東京に放浪中は酒でも飲むとこの京都仕込みの剣舞を遣ったが、東京の日比野|雷風式の剣舞に比較して舞のようだという嘲罵を受けたので爾来遣らぬことにした。
— 高浜虚子 『子規居士と余』 青空文庫
みなごろしに、追いつめろ」 曹操は、かくと伝え聞くや、中軍の鼓隊鑼隊に令して、金鼓を打たせ鉦を鳴らし、角笛を吹かせて、万雷風声、すべて敵を圧した。
— 臣道の巻 『三国志』 青空文庫