しくしく泣く
しくしくなく
表現動詞-五段-カ行
標準
to cry softly
文例 · 用例
五「それからというものは、私はまるで気ぬけがしたようで、内の中でも一番薄暗い、三畳の室へ入っちゃあ、どういうものだかね、隅の方へちゃんと坐って、壁の方を向いて、しくしく泣くのが癖になってね、長い間治らなかったの。
— 泉鏡花 『化銀杏』 青空文庫
しゃべりつづけていると、おやゆび姫はいっそうしくしく泣くのです。
— LITTLE TINY OR THUMBELINA 『おやゆび姫』 青空文庫
前刻から多時そうやっていたと見えて、ただしくしく泣く。
— 泉鏡花 『星女郎』 青空文庫
(しくしく泣く)酔漢 泣くなよ。
— 長谷川伸 『沓掛時次郎 三幕十場』 青空文庫
荒っぽい蹴りを一発見舞うと、病的な野郎は深淵の縁の向こうへと送り込まれ、そいつがしくしく泣く声がずっと下の方で聞こえた。
— H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft 『魔女の家で見た夢』 青空文庫
そう思うと何だか急に里心がついて、悦子の云い草ではないが、診察などは今度のことにして、今日にも立ってしまいたくなるのであったが、たまに一週間程やって来てさえこんなにも関西が恋しいとすると、雪子があの道玄坂の家にいて、蘆屋へ帰りたさにしくしく泣くと云う気持が、ほんとうに察しられるのであった。
— 中巻 『細雪』 青空文庫
作例 · 標準
迷子になった女の子が、ベンチに座ってしくしく泣いているのを見つけた。
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悔しさをこらえきれず、彼女は布団の中で一晩中しくしく泣いた。
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卒業式が終わった後、親友との別れを惜しんで彼女はしくしく泣き続けた。
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