石榴
ざくろ
名詞
標準
文例 · 用例
湯村のその大衆浴場の前庭には、かなり大きい石榴の木が在り、かっと赤い花が、満開であった。
— 太宰治 『美少女』 青空文庫
甲府には石榴の樹が非常に多い。
— 太宰治 『美少女』 青空文庫
」 看護婦に招かれて、診察室へはいり、帯をほどいてひと思いに肌ぬぎになり、ちらと自分の乳房を見て、私は、石榴を見ちゃった。
— 太宰治 『皮膚と心』 青空文庫
傷口が、石榴のようにわれていた。
— 太宰治 『火の鳥』 青空文庫
傷口が、石榴のやうにわれてゐた。
— 太宰治 『火の鳥』 青空文庫
その、ヒッポの子、ネロが三歳の春を迎えて、ブラゼンバートは石榴を種子ごと食って、激烈の腹痛に襲われ、呻吟転輾の果死亡した。
— 太宰治 『古典風』 青空文庫
歳子がそのコツプを月にさしつけて、透してゐると、牧瀬は「水晶|石榴のシロツプです。
— 岡本かの子 『夏の夜の夢』 青空文庫
そして、うなずくように俯向いた耳許が石榴の花のように見えた。
— 泉鏡花 『白花の朝顔』 青空文庫