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大羽

おおばね
名詞
1
標準
contour feather
文例 · 用例
これより先、川上機関大尉の発した例の悲壮なる尻切無電が入ると、加賀大佐は直ちに旗艦須磨の艦隊司令官大羽中将のもとへ知らせたのであった。
海野十三 浮かぶ飛行島 青空文庫
それよりも、練習艦隊司令官大羽中将は何事を連合艦隊宛に頼んだのであろうか。
海野十三 浮かぶ飛行島 青空文庫
木形に上角、大角、左角、商、左商、大商、少商あり、水形に上羽、大羽、少羽、衆、桎がある。
森鴎外 伊沢蘭軒 青空文庫
自分のすぐ傍を、小じんまりした形の好い形を左右に揺りながら、さも嬉しそうについて来る雌鴨を、目を大きくしてながめると、一杯にこみあげて来る満足を押え切れない様に、若い雄鴨は大羽ばたきをして、笛の様に喉をならした。
宮本百合子 一条の繩 青空文庫
今入った板戸の上の長押には、土蜘蛛に扮した梅幸の大羽子板が掲っていて、振り上げた押絵の右手からは、十本程の銀色の蜘蛛糸が斜に扇形となって拡がって行き、末端を横手の円い柱時計の下にある、格子窓の裾に結び付けてあった。
小栗虫太郎 後光殺人事件 青空文庫
大羽子よ、いかにと見れば愁ひある眼ざししめり、『天津日も盲ひたるらし、往にし世の姿を、花の欄干を、などやさながら、まのあたり映し出さぬ。
蒲原有明 春鳥集 青空文庫
今にして眞夏の臺夢にいり、こころに染む』と、羽翼なき大羽子の身はたそがるる狹霧路岐を頸垂れ、まどひかなしみ、また更に小夜をおどろき、『曉をいづこの野べにむかへむ』と大羽子いへば、袁杼理子は『この世の空に東雲をふたたび見じ』と聲あはせ、手を執りゆきぬ。
蒲原有明 春鳥集 青空文庫
』潮うつ櫂のひまびま益荒夫はこゑうちあげて、『少女子よ、しのびて待て』と答ふらむ遠音を聞きて、大羽子は魂もあくがれ、袁杼理子は夢かとまどひ、眼も眩れて僵れ寄る身の闇の戸にふるる時しも、嗚呼、ここに幻影たえて、寂寞の關のとざしは雷の音にひらきぬ。
蒲原有明 春鳥集 青空文庫
作例 · 標準
例句