千辛万苦
せんしんばんく
名詞動詞-サ変動詞-自動詞
標準
many hardships
文例 · 用例
Aは石狩川の上流を探検して、千辛万苦の末に、ようようの事で旭岳の麓の私の留守宅を探し当てたのです。
— 夢野久作 『キチガイ地獄』 青空文庫
その頃は、もう生れかわったようになって、何某の令夫人だった貴婦人は、我が身も同じに、悲み傷んで、何は措いても、その悪い癖を撓め直そうと、千辛万苦したけれども、お綾は、怪い情を制し得ない。
— 泉鏡花 『星女郎』 青空文庫
千辛万苦のうちに過した十六年の旅が、ばかばかしかった。
— 菊池寛 『仇討三態』 青空文庫
(慷慨の調にて大声に)敵の汝に逢わんとて水陸幾万里千辛万苦を尽しつつ輪船火車を乗り代えて露清両地を過ぐるとき行装のたびごとに天道様に祈りをなしイエス氏にも敬拝すらく平常一度び逢うことの何ぞ遅きや心し給え心し給え東半島大韓帝国に心したまえ一同はじっと聴き入っている。
— ――十四の場面―― 『安重根』 青空文庫
又は猿になって山を越えたり、魚になって海に潜ったりしつつ、千辛万苦してヤット彼女を……花、もしくは鳥を手に入れる事が出来た……と思うと、最初の自烈度い気持がなくなるために、その夢もお終いになって目を醒ます。
— 夢野久作 『ドグラ・マグラ』 青空文庫
忠義に凝った呉青秀は、この切々の情を見聞して流石に惻の玉、水晶の管なぞの数点を身に付けて、生命からがら山林に紛れ込んだが、それから追捕を避けつつ千辛万苦する事数箇月、やっと一ヶ年振りの十一月の何日かに都に着くと蹌踉として吾家の門を潜った。
— 夢野久作 『ドグラ・マグラ』 青空文庫
左れば自国の衰頽に際し、敵に対して固より勝算なき場合にても、千辛万苦、力のあらん限りを尽し、いよいよ勝敗の極に至りて始めて和を講ずるか、もしくは死を決するは立国の公道にして、国民が国に報ずるの義務と称すべきものなり。
— 瘠我慢の説 『瘠我慢の説』 青空文庫
西洋の親鸞上人はよくこの旨を体し、野に臥し、石を枕にし、千辛万苦、生涯の力を尽くしてついにその国の宗教を改革し、今日に至りては全国人民の大半を教化したり。
— 福沢諭吉 『学問のすすめ』 青空文庫
作例 · 標準
彼は千辛万苦を乗り越え、ついに目標を達成した。
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移民たちは、新しい土地で千辛万苦しながらも生活を築き上げた。
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親は子供たちのために、千辛万苦をいとわなかった。
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