需
じゅ
名詞
標準
文例 · 用例
併し序に言ふが、給料はといつたら、それはそれはお話にならないもので、女優の三分の一は十円乃至十五円といふ、彼等の必需品化粧料を買ふさへ出兼る程のそれだつたのである。
— ――飜弄さる 『蜻蛉』 青空文庫
この場合供給が需要の後を追ひかけ廻してゐる。
— 中原中也 『アンドレ・ジイド管見』 青空文庫
その文の拙なる、その想の粗なる、取るに足らざる書なりといえども、しかもその発刊以来十八年後の今日なお需要の絶えざるを見て、余は暫時的ならざる小著を世に供せしの特権に与りしを深く神に感謝せざるを得ず。
— 内村鑑三 『基督信徒のなぐさめ』 青空文庫
島田の小説がこの数年来ちっとも発表されなくなったのも、この大戦で、小説家たちも軍需工場か何かに進出して行かざるを得なくなったからだろうくらいに考えていました。
— ―――三幕 『冬の花火』 青空文庫
何かしらこの虫の生存に必需な生理的要求のために本能的にかじると考える外はないように思われる。
— 寺田寅彦 『鉛をかじる虫』 青空文庫
そういう品物がどういう種類の需要者によって、どういう目的のために要求されているかという事を聞きただしてみたいような気がした。
— 寺田寅彦 『石油ランプ』 青空文庫
こういうものが如何なる時代に如何なる人の需めによって如何なる人によって制作されたかということは、色々な問題に聯関して研究さるべき興味ある題目となるであろうと思われる。
— 寺田寅彦 『山中常盤双紙』 青空文庫
貯蔵、製粉、製麭に関するあらゆる科学的並びに実用的の研究をする外、なお広く民間の需に応じて雑穀、粉、麺麭等の分析等をするそうである。
— 寺田寅彦 『話の種』 青空文庫