様万
さままん
名詞
標準
文例 · 用例
さて既に器と非器とを分ければ、器は単独の器でなく非器は単独の非器でない、或いは器が非器を率い、或いは非器が器を率い、或いは器と非器と一ツにして分けられない状態となり、或いは器と非器と二ツにして相対するような状態となり、或いは器が非器を超越し、或いは非器が器を超越し、その他|千様万態の様相を生じる。
— 幸田露伴 『努力論(現代訳)』 青空文庫
そしてやがて皆の者が、一時に手を挙げ足を踏み鳴らして――「陸の大王様万歳!
— 夢野久作 『白髪小僧』 青空文庫
」「海の女王様万歳!
— 夢野久作 『白髪小僧』 青空文庫
王様万歳」 すると、まわりの見物人たちがいっせいに騒ぎたてた。
— ディードリッヒ・ニッカボッカーの遺稿 『リップ・ヴァン・ウィンクル』 青空文庫
じつに千様万態ほとんど律すべからずで、今その状態によってこれを分類すれば百くらいに区別することはなんでもない。
— 牧野富太郎 『植物一日一題』 青空文庫
「見たろうな、あの娘だぞ」「……はい」「天子様万歳といったな――」 半九郎の眼からはらはらと涙がこぼれた、彼はむせぶように夜の空を仰いでいった。
— 山本周五郎 『梟谷物語』 青空文庫
すると、一方の暗で、「あっ、万太郎様万太郎様、そいつを斬ってはいけません」 と、はっきりした声でいうものがある。
— 吉川英治 『江戸三国志』 青空文庫
扨既に器と非器とを分てば、器はひとり器なる能はず、非器はひとり非器なる能はず、或は器が非器を率ゐ、或は非器が器を將ゐ、或は器と非器と一にして分つ可からざるの状を爲し、或は器と非器と二にして相對するが如き状を爲し、或は器が非器を超越し、或は非器が器を超越し、其他千樣萬態の觀を生ずる。
— 幸田露伴 『努力論』 青空文庫