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御墨付き

おすみつき
名詞
1
標準
文例 · 用例
公は至っての御血筋思い、甚だこれを不憫に思召されて、忽ち書き与えたのが次のごとき御墨付です。
三河に現れた退屈男 旗本退屈男 第五話 青空文庫
※々に土下座さっしゃい」 むッとした容子だったが、大隅、薩摩、日向三カ国の太守と雖も、江戸八百万石御威光そのものなる御墨付の前には気の毒ながら塵芥です。
三河に現れた退屈男 旗本退屈男 第五話 青空文庫
君の御迷惑を考えねばならぬと堅く留められていられたのを、旅医者の俊良殿がチョロリと耳に入れて、なんというても御親子は御親子であるで、御|記念の脇差を証拠に名乗り出で、御当家に御召抱えあるようにと、その御願いの為にお出向きなされたので、猶まだ動きの取れぬ証拠としては、御墨付同様の書類もあるとやら。
江見水蔭 備前天一坊 青空文庫
牛込見附外の大場石見というのは安祥旗本の押しも押されもせぬ家柄ですが、房州の所領に、苛斂誅求の訴えがあったために、若年寄から東照宮の御墨付――大場家の家宝ともいうべき品――を召上げられ、長い間留め置かれましたが、領地の騒ぎも納まったので、一とまず下げ渡されることになったのはツイ昨日の事。
名馬罪あり 銭形平次捕物控 青空文庫
大場石見さっそく罷り出て受取るべきはずのところ、所労のため果し兼ねて、越えて今日、用人相沢半之丞を代理として差出し、御墨付を文箱に納めて持ち帰らせましたが、間違いはその途中、牛込見附外の屋敷へ入ろうという一歩手前に待ち伏せしていたのでした。
名馬罪あり 銭形平次捕物控 青空文庫
この日主人の代理として、御評定所から御墨付を受取って来るについて、まさかテクテク歩くわけにもいかず、そうかといって、陪臣が駕籠に乗るわけにも行きません。
名馬罪あり 銭形平次捕物控 青空文庫
往きはまず無事、御評定所で御墨付を受取り、一応懐紙を銜んで改めた上、持参の文箱に移して御評定所を退き、東雲に跨って、文箱を捧げ加減に、片手|手綱でやって来たのは牛込見附です。
名馬罪あり 銭形平次捕物控 青空文庫
「何だ」 半之丞は御墨付を入れた大事の文箱を、鞍の前輪に添えて確と押えたまま、黒助の指さす方を見やります。
名馬罪あり 銭形平次捕物控 青空文庫